内容説明
カルテット、ソロそしてクラシック演奏からスタンダーズ・トリオまで、多彩な演奏活動を繰り広げる中に一貫して自らの音楽を追求してきたキース・ジャレットの素顔を描く。ジャズ・ピアニストキース・ジャレット初の評伝。
目次
第1章 神童
第2章 アレンタウンからバークリー、ボストンへ
第3章 ニューヨークとチャールズ・ロイド・カルテット
第4章 マイルス・デイヴィス・フィニッシング・スクール
第5章 ヨーロッパとソロ・ピアノ
第6章 ビロンギング ザ・サヴァイヴァーズ・スイート
第7章 ザ・サン・ベア
第8章 パーソナル・マウンテンズ
第9章 ザ・モス・アンド・ザ・フレイム
第10章 チェンジズ
第11章 スピリッツ
第12章 再生
あとがき ジャレットをめぐるさまざまな議論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
柳 真佐域
13
読んでみて残った印象として、キース・ジャレットという人物は音楽にたいしてとても鋭敏で(神経質ともいえる)ひたむきな変態であったということ。酒やタバコ、女に薬なんかには目もくれず(結婚をし離婚も経験してはいるが)ただひたすらに音楽に向き合い、決して満足することはなく、常に取り入れたものを消化し昇華させた天才だった。キースの音楽はケルンコンサートの一枚しか持っていないので彼の生み出したたくさんの音楽を聴きたいと思った。ピアノだけではなくフルート、ドラム、サックス等様々な楽器を演奏していたことに驚いた。2018/06/06
いちはじめ
3
キース・ジャレットの評伝。本人や家族などにきっちり取材しているし、キースについて語った参考文献も豊富。現時点ではもっとも信頼のおける伝記だろう。ただ、執筆時期の関係上1980年代半ばまでしかフォローしていないのが惜しまれる2005/05/18
暗頭明
2
『イン・ザ・ライト』のレコーディングが終わると、アイヒャーはジャレットのために、ヨーロッパで一八回のソロ・コンサートを行うツアーの手筈を整えた。そのうち二つのコンサート - 一九七三年三月にローザンヌで行われたものと、その年の七月にブレーメンで行われたもの - がレコーディングされ、ボックス・セットにして発表されてセンセーションを引きおこし、いくつかの国際的な賞を勝ち取った。その二つのソロ・コンサートはジャズの歴史においてだけではなく、ピアノの歴史においても前例のないものだった。p.118a(b,c)2014/05/25
kabibara1
0
とても面白かった。キース・ジャレットとローズ・アン・コラヴィートの出会いが素敵だと思った。キースジャレットの「私はずっと初心者でいたい」という言葉にとても勇気をもらった。2022/03/27