内容説明
ジャズの歴史に生命を吹きこんできた27人のピアニストが自ら語る主張、回想、演奏法、逸話。ラグタイムから70年代エレクトリック・ジャズまで、ジャズ・ピアノの伝統が見事に描かれた貴重な対話集。
目次
第1部 ジャズ・ピアニストとその伝統(ピアノの普及;スウィング時代;モダン・ジャズ・ピアノ;ファンキーの50年代;ホットとクール;ピアノ、ステージの中央へ)
第2部 27人が語るジャズ・ピアノの魅力(セオドール“テディ”ウィルソン;メアリー・ルー・ウィリアムズ;ジョン・ルイス;サン・ラ;ジョージ・シアリング;デイブ・ブルーベック;アーマッド・ジャマル;ホレス・シルバー;オスカー・ピーターソン;ウィリアム“レッド”ガーランド;ジミー・ロウルズ;ポール・ブレイ;マリアン・マックパートランド;ビリー・テイラー;ジョン“ジャッキー”バイアード;ラン・ブレイク;ラムゼイ・ルイス;ランドルフ“ランディ”ウエストン;ビル・エバンス;スティーブ・キューン;マッコイ・タイナー;秋吉敏子;アーマンド“チック”コアリ;ハービー・ハンコック;ジョゼブ“ジョー”ザビヌル;キース・ジャレット;セシル・テイラー)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
秋色の服(旧カットマン)
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既に読んだ方がおられて、嬉しいと思いました。これ結構ユニークで良書ですね。もちろん第二部のインタビューが主だが、第一部のジャズピアノの歴史や、各所の専門語の注がこれまた勉強になる。特定のスタイルや性別・人種・国籍に偏ることなく、際物や癖のある人も扱っており、サン・ラが出てたりする。演奏は聞いていても、どういう考えの人かは知らなかったという人が取り上げられている(ブルーベックやスティーブ・キューンなど)。女性ピアニストの中には穐吉敏子もあり、これまた日本人としては嬉しい。2017/12/11
Takuo Iwamaru
0
本書より「人間として生れたということは、創造する能力を持っているということなのさ。その人が身を捧げたもの、ひたむきに打ち込んだものに、その創造力が現れてくるんだ。」(ビル・エバンス)/「その人が音楽的な人なら、どんな練習でも役に立つわ。もし音楽的でなければ、練習イコール演奏になってしまう危険性もあるわね。つまり、その人が弾くと練習みたいに聞こえちゃうわけ。恐いことだわ。」(秋吉敏子)/「エレクトリックとアコースティックを区別するのは好きじゃないんだ。だってみんな1つの音楽じゃないか。」(ジョー・ザビヌル)2017/10/28
かず(・∀・)ノ
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主だったピアニストのインタビューを通して演奏スタイルや考え方が良くわかる本です この人はこういう性格だったんだと驚く場面もあり楽しかったです♪2015/05/08
ラー
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1970年代後半に雑誌に載ったピアニストへのインタビューをまとめたもの。禅問答のようなキースジャレット、セシルテイラーのインタビューが興味深かった。2014/08/08
あれたか
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新しい発見ばかり ピアニスト本人たちの言葉がたくさんつまっている貴重な本2010/06/07