出版社内容情報
没後50年を経て明かされた事実、死の間際に吐露した想い…。
日本のクラシック音楽界を世界レベルに引き上げた稀代の教育家、斎藤秀雄(1902-74)。1948年、吉田秀和、井口基成、柴田南雄らと「子供のための音楽教室」を設立(桐朋学園音楽部門開設に繋がる)。鬼教師と恐れられながらも小澤征爾をはじめとする世界的名演奏家を数多く輩出し、その教え子たちがサイトウ・キネン・オーケストラを結成。また、『指揮法教程』を著し、指揮の動きをメソッド化するという世界でも稀な偉業を成し遂げたレジェンドである。本書は、そんな斎藤秀雄の生き様を追って約130名に及ぶ関係者に話を聞き、日本エッセイスト・クラブ賞とミュージック・ペンクラブ賞を受賞した評伝『嬉遊曲、鳴りやまず――斎藤秀雄の生涯』(1996年)をもとに、新規取材を行い大幅加筆・再構成した新著。常に理想を追求し、執念にも近い情熱をもって音楽教育に力を注いだ氏の生き様を見事に描写した決定版!!
内容説明
「音楽教育は一に教師、二に教師、三に親、四が子供」「ミスをすると怒鳴って、眼鏡をいきなりはずして投げつける」。日本エッセイスト・クラブ賞、ミュージック・ペンクラブ賞受賞『嬉遊曲、鳴りやまず―斎藤秀雄の生涯』刊行(1996年)から時を経て、新規取材を実施し大幅加筆・再構成した大改訂版。門下生たちがさらに深く振り返る斎藤秀雄の生涯の決定版!!
目次
第1章 斎藤秀雄の育った家
第2章 演奏家になると夢と希望
第3章 戦火のなかで
第4章 「子供のための音楽教室」
第5章 指揮の革命
第6章 教えることは学ぶこと―「斎藤メソッド」への道
第7章 嬉遊曲、鳴りやまず
著者等紹介
中丸美繪[ナカマルヨシエ]
慶應義塾大学文学部卒業。日本航空に5年ほど勤務し、東宝演劇部戯曲研究科を経て、1997年『嬉遊曲、鳴りやまず―斎藤秀雄の生涯』(新潮社)で第45回日本エッセイスト・クラブ賞と第9回ミュージック・ペンクラブ賞、2009年『オーケストラ、それは我なり―朝比奈隆四つの試練』(文藝春秋)で織田作之助賞大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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