出版社内容情報
今年は「蝶々夫人」の初演百周年にあたり、イタリアや日本で大きな公演がもたれるが、その作曲者プッチーニを知るには格好の入門書。
内容説明
ヴェルディに続いて登場したイタリアのオペラ作曲家プッチーニは、『マノン・レスコー』、『ボエーム』、『トスカ』、『蝶々夫人』などの今でも世界中で上演される最高傑作を生んだ。困窮生活から巨匠へ、そして仕事半ばでの病死…。当時新たな時代の息吹を感じさせた、その名作群の背景が蘇る。
目次
生涯篇(ルッカ;ミラノ;『妖精ヴィッリ』;『エドガール』;『マノン・レスコー』 ほか)
作品篇(オペラ;声楽曲・器楽曲)
資料篇
著者等紹介
南条年章[ナンジョウトシアキ]
1948年静岡市生まれ。広島エリザベト音楽大学中退。イタリア各地でコンサート活動を経たのち、1975年ルッカ市の「オペラ・バルガ・フェスティバル」でオペラデビュー。その後、ヨーロッパ各地でオペラに出演。国内においてはオペラ歌手として活躍するいっぽう、舞台演出、歌唱指導・指揮も手がける。1990年より、演奏活動から離れ後進の指導にあたる。藤原歌劇団団員、南条年章オペラ研究室主宰
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感想・レビュー
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汲平
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WOWWOWがメトロポリタン・オペラを放送してくれるおかげで、比較的珍しいオペラを試聴する機会が増えました。プッチーニの珍しい作品『西部の娘』や『つばめ』も観ました。でも、プッチーニってどんな人だったのか、あんまりよく知らないなぁ、ってことでこの本です。結婚をめぐる騒ぎや、ドリア事件なんてスキャンダルがあったり、台本作家に対する執拗なダメだしとか、初めて知ることが盛りだくさん。勉強になりました。2015/02/11
Kiki
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蝶々夫人に関する章しか読んでいないが、既に人名の間違いが一つ、年号の明らかな間違いが数箇所ある。著者と編集者はこんな本を出版して平気なのか。責任がなさすぎる。もう音楽之友社、少なくともこのシリーズは信用できない。
劉順香
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本日読了。ちゃんとオペラ作品毎にチャプター割りされていてよく理解出来ました。此方の本を作るに当たって参考にした文献も今後の為に読んでみようと思います。2014/07/27
うな坊
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真面目な本。2013/11/05
Yoshi
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プッチーニ作品は何度か見させてもらい、日本や中国を扱った作品でのその音階を使った手法や、それでもぬぐえないイタリアオペラの甘い旋律が印象的で、演出もとても豪奢で華美なものが多くて楽しませていただきました。 この本の中で書いてあった脚本の直しが半端なかったのと3人体制で制作に当たっていたことも、音楽の中に確固とした物語があり音楽と物語の調和がすでに頭の中にあったからというのもこの本と作品を見ていてなるほどと思えた点でした。 その生涯がどうなっていたのかを知ることができよかったです。2020/09/01
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