出版社内容情報
マーラーの姪であり、ヴァイオリニストであったアルマ・ロゼ。ウィーン・フィルのコンサートマスターを父に持つ彼女は、「ウィーンナー・ワルツ女性アンサンブル」という女性だけの楽団を結成。だがナチスによってアウシュヴィッツに収監される。しかしそこでも女性だけの音楽隊の指揮者として活躍するが、希望が見え始めた矢先、何者かに毒を盛られたのか、37歳という若さで急死してしまう。
当時の貴重な証言と写真をもとに、時代を駆け抜けたアルマ・ロゼの短い生涯に思いを馳せる。特に女性に読んでいただきたい、極上のノンフィクション。
内容説明
マーラーの姪として生まれ、ウィーン・フィルのコンサートマスターを父に持ち、自らも著名なヴァイオリニストとなった女性は、なぜアウシュヴィッツの女性オーケストラの指揮者となり、37歳で命を落とさなければならなかったのか。もうひとりのアルマ、知っていますか?
目次
第1部 ウィーン(ヴァイオリニスト 一九〇六年‐一九二六年;結婚 一九二七年‐一九三二年;ワルツの指揮者 一九三三年‐一九三七年;ウィーン脱出 一九三八年‐一九三九年;オランダで 一九三九年‐一九四二年)
第2部 アウシュヴィッツ(逃避行と逮捕 一九四二年十二月‐一九四三年七月;アウシュヴィッツ強制収容所 一九四三年七月月―一九四四年三月;「アルマ夫人」と呼ばれて 一九四三年七月‐一九四四年三月;何があったのか 一九四四年四月二日‐四月五日;残照)
著者等紹介
ウィルソン夏子[ウィルソンナツコ]
ノンフィクション作家。旧姓村瀬。1946年生まれ。名古屋出身。東京藝術大学大学院音楽専門課程終了。芸術学修士。ウェスタン大学音楽学部修士。ピアノを三浦洋一、ダミアナ・ブラトゥーシュ、イギリスのピアニストであるピーター・ケイティン氏等に師事。室内楽ピアノ奏者として活動するも、1989年義母の死に出合う。彼女の思い出として、評伝『メアリー・マッカーシー』(未來社)を書く。それをきっかけに、以後「音楽芸術」、「This is読売」などの雑誌、また北米の日系新聞に寄稿し、現在はスカルラッティを弾き、カナダに住む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
どら猫さとっち
Go Extreme
takao