出版社内容情報
ピアニスト・室井摩耶子(むろい・まやこ)の私設秘書として彼女の活動を見守ってきた著者による、唯一の公式評伝。室井摩耶子84歳から100歳までのコンサートを中心に、戦前からの彼女の足跡を詳細に記したファン必携の本。資料性に優れ、同時にその時々に室井摩耶子がどんな音楽を造形したかという音楽批評としても一級の価値を持つ。室井摩耶子101歳の誕生日直前に出版する。
なお、室井摩耶子は100歳の現役ピアニストとして今年の名誉都民に選出された。音楽界では小澤征爾氏に次いで二人目。映画「ここに泉あり」で本人役で出演。2012年、新日鉄音楽賞特別賞受賞。2019年、文化庁長官表彰を受ける。
内容説明
「百歳の現役ピアニスト」として名誉都民に選ばれた室井摩耶子。八十路を越えてなお音楽の真実に近づこうとするピアニストの造形の秘密に迫る、唯一無二の公式評伝!
目次
紫紺の夜に母星煌めいて
八十路の旅立ちを乗せて
青春の精華、デュカスの『ソナタ』初演
炎と鉄の静寂に祈って
万物生成の運動を奏でて
和魂が拓く造形への旅立ち
死霊のお話
共演のステージの幕は下りて
武蔵野の土を表象した音色に辿りついて
指の異変
ハイドンの旅路に立って
旧居が消える
新しいピアノ室の響きを掬って
著者等紹介
矢島多美[ヤジマタミ]
1970年(昭和45年)、武蔵野音楽大学音楽教育学科卒業後、ピアノ専門誌『ムジカノーヴァ』編集部に入社する。留学のため退社、フランスのソルボンヌ大学音楽学科に学ぶ。帰国後、夫で音楽評論の矢島繁良創設の『日本ピアノコンクール』の運営、機関誌『ル・ピアニスト』の編集に関わる。文学の道は、文芸評論の渡辺哲彦に師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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