内容説明
日本のクラシック音楽の中央偏在と子供達に本格的なナマの音楽を与えること、この二つを社会的に重要な問題と捕らえ、各地で実践していた石丸氏が、癌で逝って早や一年。軽妙な語り口の中にも、石丸氏のそんな熱い思いが随所に見られるエッセイ集。
目次
オーケストラ―この怪物
指揮者―この孤独な男
一対百―コンサートマスター
標題音楽が表現するもの
練習場―この神聖なるボロ小屋
指揮棒大作戦
花道二十メートル―マナーいろいろ
体育館について思うこと
地方オーケストラ
弦楽器―この高価な骨董品〔ほか〕