深い河のかなたへ―黒人霊歌とその背景

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  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784276212558
  • NDC分類 764.7
  • Cコード C1073

内容説明

ゴスペル、ブルース、ジャズ、そしてロックのルーツ、黒人霊歌。その誕生の背景と歌に込められた想いを通して、“ソウル”とは何かを探る。

目次

序章 黒人霊歌『深い河』が意味するもの(ヨルダン河とオハイオ河;「ふるさと」と「約束の地」)
第1章 アメリカ奴隷制度と奴隷の生活実態(奴隷貿易の悲惨さ;奴隷船上のダンス;三角貿易と中間航路 ほか)
第2章 アメリカ黒人音楽の源泉と黒人霊歌(西アフリカの音楽的風土;「新大陸」での初期の奴隷音楽;奴隷音楽の変容 ほか)
第3章 黒人霊歌が語るもの(黒人霊歌の名称と分類;奴隷の悲しみの歌;聖書の物語を伝える歌 ほか)

感想・レビュー

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MADAKI

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【ブラックミュージックに歴史あり】ゴスペル・ソウル・ブルースの源流となった黒人霊歌のルーツと発展過程を丁寧に描く。黒人霊歌のルーツはアフリカの黒人奴隷が米国での辛い生活の慰めの手段だった。農場からの脱走を暗示する歌に聖書の文句を含めて信心を表現するなど、白人には分らないような含意を施していた点が面白い。南北戦争の終結と奴隷解放宣言により、黒人霊歌は当初の役割を終えたが、大学合唱団が先駆けとなって白人に受け入れられていく。奴隷状況でも希望を捨てなかった不屈の精神性が人々を惹きつけてやまないのかもしれない。

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