出版社内容情報
「音楽批評」の最高峰!
「日本のクラシック音楽批評を確立した」と評される吉田秀和氏が、95~98歳(2009~2012年)の最晩年に、『レコード芸術』誌に執筆した連載の初単行本化。逝去前日に編集者に手渡された「遺稿」(生原稿の写真も掲載)はじめ、日々の暮らしの中で音楽を聴き、味わい、考えることの豊かさそのもののような極上のエッセイ集。
後半には「人生と仕事」を回顧する超ロング・インタビュー(きき手:白石美雪)を収録し、吉田秀和という稀代の知性が、いかにして誕生し、どのような思想と理念で仕事をしてきたかを、巧みかつユーモア溢れる絶妙の言葉づかいとともに知ることができます。往年の吉田秀和ファンはもちろん、「吉田秀和入門」にも絶好の一冊。
【目次】
目次
遺稿 7
小菅優─大いなる楽しみ 31
ただならぬ臨場感─ホーネック 41
夏の日のベートーヴェン 49
若き新しき才能たちと 58
ルービンシュタイン、ラフマニノフ、そしてホロヴィッツ 66
アラウとリヒテル─二人のショパン 76
ショパン受容─ウィーンのグルダ、そしてアルゲリッチ 85
ユンディ・リのショパン 95
音楽、そのいつも新しきもの 101
ショパン、ベートーヴェン、それぞれの〝新しさ〟 110
不易流行─諏訪内、ハーン、ムター 119
児玉桃、ラ・サール─二人の〝新しい〟ショパン 127
新たな出会い、懐かしき再会 136
演奏が映し出すもの─時代と、人と 143
中国からの新しい波─ユジャ・ワン、上海SQ 151
驚異のユジャ・ワン、そして神尾真由子 161
トリフォノフ、一条の光 168
音楽の中で願う─マーラーの《復活》 172
グリュミオーとハスキルの《春のソナタ》 180
時には古きを新しく訪ね 185
フランス音楽とはなんだろう? 191
矢澤孝樹さんの「シャイーとティーレマン」198
「ある絶対的なもの」のために─ハイフェッツとホロヴィッツ 205
・「インタビュー」
回想の一九一三~一九四五年 誕生から終戦まで 214
仕事について 一九四五~二〇一二年 「クラシック」を日本に 239
・年譜 262
奥奥の院から門前町まで─吉田秀和の思想と行動 片山杜秀 267
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