内容説明
若き永井荷風の米仏生活と精神の彷徨をたどり、彼がひそかに抱いていたオペラ作家への夢と挫折から新しい荷風像を提示する。
目次
第１章 アメリカ洋行の理由―シアトル
第２章 オペラへの野心―タコマ
第３章 オルフェウス―タコマ
第４章 万国博覧会―セントルイス
第５章 オペラの腹案―カラマヅー
第６章 マーシャルフィールド百貨店―シカゴ
第７章 書かれなかった町―キングストン
第８章 日露戦争―ワシントン
第９章 オペラの町―ニューヨーク
第１０章 コンサートの町―リヨン
第１１章 北のオペラと南のオペラ―アヴィニョンとマルセイユ
第１２章 帰国事情の虚構―リヨン
第１３章 エトランゼの日々―パリ
第１４章 オペラへの執念―東京
