メトロポリタン・オペラのすべて―名門歌劇場の世界戦略

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  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784276210561
  • NDC分類 766.1
  • Cコード C1073

出版社内容情報

様々な試みがなされ、現在世界で最も成功している劇場となった、メトロポリタン・オペラ。そのビジネスの秘訣を、多くの取材を通して紹介。同時に歌劇場の仕組みやオペラの楽しさも十分に表現しています。

欧米のオペラの観客層が高齢化し、新しいファンが増えず行き先が見えない不況に陥る中、アメリカ、ニューヨークの名門メトロポリタン歌劇場(MET)も、2001年9月の同時多発テロ以来の大不況やリーマンショックにより財政危機にあった。
そこへ2006年に就任した新総裁ピーター・ゲルブがMET立て直しでやったことは、新しいメディア戦略や一般市民向けアウトリーチ、演目の変化。結果、明らかに年齢層も若返り、メディア戦略も成功したことで、伝統と格式を重んじる他歌劇場もMETのまねをし始めている。

詳細な取材により、この世界最大級の歌劇場はどのように運営されているのか、ゲルブ総裁の目的や戦略を探り、舞台裏を含めて歌劇場のすべてを案内します。

第1章 ピーター・ゲルブ時代の到来
第2章 メトロポリタン・オペラのメディア戦略
第3章 オペラの仕事、オペラ上演を支える人たち
第4章 オペラ上演を影で支える人たち―裏方さん
第5章 メトロポリタン・オペラの運営
第6章 未来のスター誕生
第7章 メトロポリタン・オペラの日本人たち
第8章 新メトロポリタン・オペラ劇場あれこれ
第9章 メトロポリタン・オペラの誕生からヴォルピー時代まで
第10章 メトロポリタン・オペラのスターたち

【著者紹介】
東京出身。88年より米ワシントンDC在住。ソニー本社国際通商業務室、法務部に勤務後、1990年、米ジョージタウン大学外交学部で国際関係修士号取得。公共政策専門チャンネルC-SPANの日本向け番組制作を経て、現在ワシントン在住のジャーナリストとして活動中。「文藝春秋」「中央公論」「フォーサイト」「フィナンシャル・ジャパン」等に執筆。TBS歴史・政治ドキュメンタリー、およびニュース取材に協力。

内容説明

芸術とビジネス。オペラは「芸術」の名前で甘やかされてはいない。メトロポリタン・オペラのゲルブ総裁が、ニューヨークから発進する世界規模のオペラ戦略とはなにか。大不況から立ち上がる秘策とは。映画館で観る『METライブビューイング』の成功から、劇場の歴史と運営、働く人々、スター歌手や演目まで…舞台裏を含めて、めくるめくオペラのスリルと魅力を紹介する。

目次

第1章 ピーター・ゲルブ総裁時代の到来
第2章 メトロポリタン・オペラのメディア戦略
第3章 オペラの仕事―オペラ上演を支える人たち
第4章 オペラ上演を陰で支える人たち
第5章 メトロポリタン・オぺラの運営
第6章 未来のスター誕生
第7章 メトロポリタン・オペラの日本人アーティストたち
第8章 新メトロポリタン・オペラ劇場あれこれ
第9章 メトロポリタン・オペラの誕生からヴォルピー総裁時代まで
第10章 メトロポリタン・オペラのスターたち

著者等紹介

池原麻里子[イケハラマリコ]
東京出身。88年より米ワシントンDC在住。ソニー本社国際通商業務室、法務部に勤務後、1990年、米ジョージタウン大学外交学部で国際関係修士号取得。公共政策専門チャンネルC‐SPANの日本向け番組制作を経て、現在ワシントン在住のジャーナリストとして活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

千葉さとし

1
ちょっとタイトルに偽りが…メトロポリタンオペラの現在、とか~について、なら合ってるかなぁ…ゲルプ時代に多様な方面へと展開している今のMETについて知るには悪くない本だけれど、文体といい内容といい基本的に洋雑誌のコラムを並べただけみたいな中身なので、ちょっと通読するのに苦労した。あと、歴史的な事象についてはけっこう俗説がそのまま載っかってる感じで、ちょっと安易な印象。とっかかりとして割り切れば、まぁ。2011/10/17

もずく

0
私がオペラハマったのは留学中にそこにメトがあったからで、今思えばとても贅沢な環境だったと思う。この本が書かれたのは6年ほど前だが、そこから現在まででも結構いろいろと変わっていて興味深かった。(たいへんお世話になったラッシュチケットの制度、値段なども…)メトがどういう戦略を取っているのか、オペラ初心者にも分かりやすく、まさに入門編の一冊となった。留学前に読んでいたらよりオペラを楽しめただろうなあ。2016/11/14

かませ犬

0
NYでオペラを観劇するといったら、メトロポリタンオペラが浮かぶのではないだろうか。実はこのメト、同時多発テロとその後の大不況の影響で、財政危機に陥っていた。だが2006年、古びたエリート向けといったイメージを一変させ、ライブビューイングで世界中からのアクセスを可能にするという新旋風を巻き起こし、再度注目を浴びるようになる。次世代のファン作りに苦労している多くの伝統ある芸術団体が参考にできる事例ではないだろうか。その他、メトについての運営や歴史等の全体像を知ることができる。2014/04/23

Ayako

0
メトロポリタンオペラが新演出や映画館での上映などの新しい戦略で、どのように顧客層の若返りに成功したかの概略がまとめられています。 その他歴史や演目、出演者をはじめとするMETを支える人たちのことも。 よくまとめられていて好奇心は満たされましたが、独自の視点はなく、百科事典的な内容にとどまっています。2013/03/03

あれっさんどろ

0
ピーターゲルブが総裁になってからのメットを紹介する本。オペラ好きと言う視点でまとめられた本。所々 stage manager, stage directorの誤訳(と言うか日本人の方で日本の舞台に詳しくないが故の誤訳)が、何故か気になる。ひねくれているなぁ、俺。2020/05/04

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