内容説明
フランス音楽に新しい音を発見したフォーレ、そのフォーレの足どりを辿り、巨匠を私たちの目の高さに置き、芸術家として、生活者として苦しむフォーレを捉えたノン・フィクションであり、紀行である。
目次
第1章 生誕の地パミエ、揺籃の地モンゴーズィ
第2章 パリ―ニーデルメイエール校
第3章 地方都市レンヌ
第4章 普仏戦争とパリ・コミューン
第5章 フォーレとパリのサロン
第6章 傷心のときをのりこえて
第7章 フォーレの結婚
第8章 新しい音楽を求めて
第9章 フォーレとオペラ
第10章 フォーレの健康問題
第11章 パリ音楽院長に就任
第12章 最晩年のフォーレ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hr
1
著者のフォーレへの敬愛(愛情?)に満ちている。マリアンヌとの婚約解消の箇所では、男としてのフォーレを手放しで称えていて微笑ましい。実在の地の写真があることで、人間フォーレの存在感が迫ってくる。夫君の手書きの地図からは、足を使ってフォーレを追いかけたことが伝わってくる。良書。2020/06/14
しゅうあっと
0
フォーレの歴史をめぐる伝記であるとともに、著者のフォーレ探しのエッセイでもあり、とても楽しく読むことができました。この著者の方は、相当フォーレが好きだな?!と思わせるところが多々……笑 海外の訳書のように、まだるっこしい表現も少なく、本当に、非常に読みやすかったです。2014/02/19