内容説明
フルトヴェングラー亡き後、ベルリン・フィルを追われ不遇の道を辿った名匠が、みずからの信念を貫き、築き上げた独自の音楽観を語る。音楽への厳しいまなざしは自分へ、そして同僚にも容赦なく向けられる。「音楽について」「指揮について」「フルトヴェングラーについて」「同僚について」「演奏について」「ソリストと歌手について」「作曲家について」「ブルックナーについて」「オーケストラについて」「聴衆について」「批評家について」「神と宗教について」「レコードについて」「自分自身について」等、含蓄に富んだ発言が盛りだくさん。
目次
セルジュ・チェリビダッケの生涯―はじまりは終りのはじまり…
音楽について―農夫が朝歌をうたうとき
指揮について―細部の多様さ
フルトヴェングラーについて―啓示
同僚について―お手軽な抱擁
チェリについて同僚が語る―天国郵便局
演奏について―甲冑と翼をつけた牝牛
ソリストと歌手について―ゴビ砂漠の春
作曲家について―すべてはちょっとしたイエスの伝記で解決する
ブルックナーについて―光をたっぷり浴びて
よもやま話―ならず者とおしゃべり野郎
教育について―もっとも偉大であろうとすること もしくは音楽をすること
オーケストラについて―そしてわたしはその人たちにはなにも贈らない
聴衆について―そうなんですね
批評家について―精神薄弱の歩道
神と宗教について―思考のテロ
レコードについて―音の出るパンケーキ
自分自身について―モーツァルトは独裁者だ
著者等紹介
喜多尾道冬[キタオミチフユ]
1936年、和歌山県に生まれる。東京大学大学院でドイツ文学を専攻。中央大学教授。文学、音楽、美術、映画など芸術全般の形象研究、それに芸術と産業社会との関連を研究の対象にしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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