出版社内容情報
ブラームスの直弟子、音楽仲間による証言、手紙、日記…貴重な歴史的資料をすべてまとめた回想録集の新装版。芸術全般に対するブラームスの鋭い視線、洞察力、記憶力そして圧倒的で驚異的な創造力をあますところなく伝える、ブラームス伝の決定版。ブラームス自身による具体的な演奏法、作曲法を知ることができ、読めば必ず生き生きとしたブラームスに会える。
本巻は、笑いと涙に満ちたオイゲーニエ(シューマンの娘)の回想録から、スタンフォード、ゴルトマルク、スマイスといった作曲家らによるブラームスの思い出、旅行仲間の文学者ヴィトマンに語った芸術論、唯一の作曲の直弟子イェンナーが伝える貴重な作曲法にまでおよび、圧巻の「ブラームスのレッスン」を含む。まるで、そこにブラームスがいて語っているかのようだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
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ブラームス回想録集 多角的な視点 巨匠の素顔 シューマン一家とブラームス ブラームスからのピアノレッスン クララ・シューマンへの支え 芸術という共通の土台 いたずら好きな一面 スイスとイタリアのブラームス トゥーン湖畔での作曲 イタリア旅行への愛 ゴルトマルクとの愛憎半ばする関係 歯に衣着せぬ物言い イギリスから見たブラームス 《交響曲第一番》イギリス初演 鎧のような不作法さ 子供のような純真さ 若き女性作曲家の視点 ライプツィヒでの出会い 若手作曲家への厳しさ 作品への崇敬 人柄への複雑な感情2025/05/24
えんのしん
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つい最近の2025年4月30日“新装版”として再登場したこの『ブラームス回想録集』なんとお値段が旧版の税抜1700円から税抜3200円へと倍近い値上げがされている。表紙のデザインがちょっと変わっただけで内容も本のサイズも全く同じである。いやいやいやビックリ。本の面白さ、資料としての貴重さはこの私が命をかけて保証するが、この異様な値上げばかりは食えない。どうぞ旧版の方をおすすめいたします。2025/05/20