内容説明
演奏で「園田高弘賞」、著作で「毎日21世紀賞」「名古屋文化振興賞」を受賞した気鋭の知性派ピアニストが、演奏を通じての実感と鋭い洞察力で描くモーツァルトのピアノ音楽の世界。鍵盤音楽の革命の時代に生きたこの天才のクラヴィーア音楽を、同時代人たちの作品との比較を通じて、時代の体温のなかで生き生きと蘇らせた意欲作である。
目次
序章 十八世紀半ばのクラヴィーア音楽
第1章 ザルツブルクとその音楽
第2章 神童の旅・音楽との出会い
第3章 成熟への旅立ち
第4章 絶頂期のクラヴィーア音楽
第5章 行き止まりの音楽
結び モーツァルトのピアノ音楽再考