楽は堂に満ちて―朝比奈隆回想録

楽は堂に満ちて―朝比奈隆回想録

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  • サイズ B6判/ページ数 193p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784276201156
  • NDC分類 762.1
  • Cコード C1073

出版社内容情報

本年九三歳をむかえる楽壇の至宝―朝比奈隆―の唯一の自叙伝の復刊。(旧版は一九七八年に日経新聞社より刊行。)氏の音楽の秘密を明かす貴重な記録が優美な名筆で綴られている。

内容説明

著者70歳の折に日本経済新聞に連載された「私の履歴書」を中心に、折にふれて綴ったエッセイをまとめたもの。朝比奈隆唯一の自叙伝であり、その音楽の秘密を明かす貴重な記録であるとともに、明治生まれの教養人ならではのたくまざる名筆は、読む者すべてを、人間について、芸術についての深遠なる思索へと誘わずにはおかない。

目次

私の履歴書(無心の歩み;もらい子;小学校時代 ほか)
欧州演奏旅行(フィンランドの思い出;ドナウの旅情;ブダペストの紳士 ほか)
私と音楽(ただ一度の生命;北沢さんの一喝;夜郎自大 ほか)

著者等紹介

朝比奈隆[アサヒナタカシ]
1908(明治41)年7月、東京生まれ。京都帝国大学法学部および文学部哲学科卒業。エマヌエル・メッテルに音楽を師事。1936(昭和11)年、大阪ではじめて指揮台に立つ。大阪中央放送局の指揮者を経て、戦時中は上海響、ハルビン響などおもに中国大陸で活躍。1947(昭和22)年、関西交響楽団を設立、その後1960(昭和35)年に大阪フィルハーモニー交響楽団に改組し、現在にいたるまで半世紀以上にわたって常任指揮者・音楽総監督をつとめている。国内はもとより、ベルリン・フィル、シカゴ響など海外の70近いオーケストラにも客演。1994(平成6)年、文化勲章受章
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感想・レビュー

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テラ

1
氏がまだ活躍されていたころは、あまりクラシック音楽を積極的に聞いていなかったから、名前ぐらいは知っているという状態でした。亡くなられた時も、それほど感慨はなかった。とある楽器店で、朝比奈隆氏が指揮をする演奏のビデオをふと見たときから、ずっと気になっていて、思わず手に取った本でした。淡々と語られる生涯も、その語り口以上に引き込まれ、最後のベートーベン、ブルックナーについて語られる文章は興味深く感じました。とくに、「楽は堂に満ちて」のタイトルで語られるブルックナーの演奏シーンが光に満ちて美しいです。2013/02/01

げっち

0
朝比奈氏は好きな指揮者というわけではないけれど、戦前から21世紀に至るまでの日本のオーケストラの歴史そのもののような人の回想録なのと、タイトルが素晴らしいので読んでみるかと手にとった次第。なるほどエピソードの宝庫。 ラストを飾る聖フロリアンでのブルックナーの交響曲第7番に関しては、演奏の感想はここではノーコメントとしておくけど、こうして御本人の回想として当時の逸話を語られると改めて聴きたくなってくる。2015/03/11

すねいぷー

0
朝比奈氏自身が日本のオーケストラの歴史なんですね。一度コンサートで聴いてみたかった!2013/08/26

たぬーぴー

0
今度一緒にブルックナーを弾くVnの友人に勧められて。印象に残ったのは、積み重ねてきた第九の楽譜の書き込みを全て消しゴムで消して、一から楽譜を見つめ直すエピソード。氏のオリジナルに対するリスペクトと謙虚な姿勢が現れていて自分も背筋が伸びる思いがした。2022/09/11

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