• ポイントキャンペーン

チャイコフスキーの音符たち―池辺晋一郎の「新チャイコフスキー考」

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 184p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784276200685
  • NDC分類 762.38
  • Cコード C1073

出版社内容情報

池辺晋一郎が作曲家ならでは独自の視点で大作曲家たちの名曲を分析し、魅力を紹介していく『音符たち』シリーズの最新刊(第8弾)。

『バッハの音符たち』『モーツァルトの~』『ブラームスの~』……とシリーズ化されてきた「池辺晋一郎の新~~考」の最新刊で、『ドヴォルザークの音符たち』に続く第8弾。「音楽の友」誌2012年4月~2014年3月の連載に加筆訂正し、まとめたもの。同シリーズは一貫して現代音楽作曲家の視線で書かれており、これまでの音楽史や伝記とは一線を画し、あくまでも音符・旋律・構造等を分析しつつ楽曲の魅力を紹介していくユニークな名曲ガイド。

第1、2章:音階で、こんなに豊かに!-弦楽セレナード・その1、その2/第3章:この曲集は、寒い!-「四季」~12の性格的描写/第4章:骨組み似ていて肉付けちがう-弦楽四重奏曲第1番/第5章:若い緊張感に満ちて……-交響曲第1番「冬の日の幻想」/第6章:文学の蓑を着て、やりたいことを―幻想序曲「ロメオとジュリエット」/第7章:シンプルな民謡を大建築に-交響曲第2番「ウクライナ」/第8章:言葉、文学性への感受性が……-歌曲「憧れを知る者のみが」ほか/第9章:新しい道を開拓!-バレエ「白鳥の湖」/第10章:哲学的?高邁?それとも気負い?-幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」/第11章:サブタイトルを消して聴こう-交響曲「ポーランド」/第12章:編曲を、楽しんだな!-組曲第4番「モーツァルティアーナ」/第13章:穏やかに、しかしラストは……-ヴァイオリン協奏曲/第14、15章:下降を書こう!充実の名作―交響曲第4番/センチメンタリズムの真骨頂!-ピアノ三重奏曲「偉大な芸術家の思いでに」/第16章:注文に応じつつ、たくさんの工夫―バレエ「くるみ割り人形」/第17章:引用を消化する-イタリア奇想曲、序曲「1812年」/第18章:抑圧と、そこからの解放!-交響曲第5番/第19章:テーマの吟味と、他社改訂への考察-ロココふうの主題による変奏曲/第20章「歳月」を描く-オペラ「エフゲニー・オネーギン」/第21章:名作には確固たる理由が-ピアノ協奏曲第1番/第22章:主人公に似て、思い悩み……-マンフレッド交響曲/第23章:組曲ならではの面白さ-バレエ組曲「眠りの森の美女」/第24章:死を前にした大傑作-交響曲第6番《悲愴》

【著者紹介】
作曲家。1943年水戸市生まれ。67年東京藝大卒業、71年同大学院修了。在学中に安宅賞を取って以来、内外の作曲賞受賞多数。映画音楽から舞台まで、活躍のジャンルは多岐にわたる。現在、東京音大客員教授、横浜みなとみらいホール館長などを務める。

内容説明

間違いなく、“悲愴”は音楽史上、傑作中の傑作だ!やはり「名作」には確固たる理由があるのです。チャイコフスキーの恋愛も私生活も関係ありません。現代の作曲家・池辺晋一郎が、純粋に音的に音符的に名曲の秘密をあばきます。

目次

音階で、こんなに豊かに!―弦楽セレナードその1
音階で、こんなに豊かに!―弦楽セレナードその2
この曲集は、寒い!―「四季」~12の性格的描写
骨組み似ていて、肉付けちがう―弦楽四重奏曲第1番
若い緊張感に満ちて…―交響曲第1番「冬の日の幻想」
文学の蓑を着て、やりたいことを―幻想序曲「ロメオとジュリエット」
シンプルな民謡を大建築に―交響曲第2番「ウクライナ」
言葉、文学性への感受性が…―歌曲「憧れを知る者のみが」ほか
新しい道を開拓!―バレエ「白鳥の湖」
哲学的?高邁?それとも気負い?―幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」〔ほか〕

著者等紹介

池辺晋一郎[イケベシンイチロウ]
1943年水戸市生まれ。作曲を池内友次郎、島岡譲、矢代秋雄、三善晃の各氏に師事。67年東京芸術大学卒業。71年同大学院修了。在学中、安宅賞、66年日本音楽コンクール第1位、同年音楽之友社室内楽曲作曲懸賞第1位、67年中西音楽賞第3位、68年音楽之友社作曲賞などを受ける。以後、ザルツブルクTVオペラ祭優秀賞、イタリア放送協会賞3度、国際エミー賞、芸術祭優秀賞4度、尾高賞2度、毎日映画コンクール音楽賞3度、日本アカデミー賞優秀音楽賞9度(うち3度最優秀賞)、放送文化賞、紫綬褒章などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。