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パスカル・ドゥヴァイヨンとめぐるドビュッシーの島々―前奏曲集を中心に

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  • サイズ A5判/ページ数 135p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784276143890
  • NDC分類 762.35
  • Cコード C1073

出版社内容情報

ドビュッシー「24の前奏曲」を11の「島」に分類、各作品の特徴や作曲家の考えを、ユーモアも交えつつ解説。練習法にも触れる。「ドビュッシーのピアノ作品の真髄」と著者が考えるのが《24の前奏曲》。本書ではこれら24曲を11の「島」(植物、風、文学、ユーモア、神秘、過去、静寂、踊り、旅、不思議、ヴィルトゥオーゾ)に分類し、それぞれの作品の特徴をユーモアも交えながら解説。多くの譜例を用いながら、具体的な練習方法も提示する。ドビュッシー自身の言葉や、影響を受けた文学、絵画などにも触れた、ドビュッシー作品のエッセンスがつまった一冊である。音楽を介してイメージを持つことがドビュッシー作品の演奏には重要であり、本書が、読者一人一人の想像力を掘り起こす手助けになればと著者は語る。今、最もレッスンを受けたいピアノ科教授の一人と言われるパスカル・ドゥヴァイヨン、待望のドビュッシー作品の紙上レッスンである。「ムジカノーヴァ」連載(2012年4月号?2013年5月号)の単行本化。連載記事から大幅に加筆修正している。

まえがき

序章

1.植物の島――ヒースの茂る荒地/枯葉

2.風の島――野を渡る風/西風の見たもの

3.文学の島――音と香りは夕べの大気に漂う/亜麻色の髪の乙女/パックの踊り/ピクウィック卿を讃えて

4.ユーモアの島――とだえたセレナード/ミンストレル/風変りなラヴィーヌ将軍

5.神秘の島――沈める寺/霧/月光の降り注ぐテラス

6.過去の島――デルフィの舞姫たち/カノープ

7.静寂の島――雪の上の足跡

8.踊りの島――アナカプリの丘/妖精たちはよい踊り子

コラム:「印象派」から「点描画法」へ

9.旅の島――ヴィーノの門

コラム:時間や距離が廃絶された世界

10.不思議の島――帆(ヴェール)/オンディーヌ(水の精)

11.ヴィルトゥオーゾの島――交代する三度/花火

コラム:ドビュッシーの“難しさ”

あとがき

パスカル ドゥヴァイヨン[パスカル ドゥヴァイヨン]
パリ高等音楽院教授を経て、現在ベルリン芸術大学教授、英国王立音楽院客員教授、桐朋学園大学特任教授、Music Alp夏期国際音楽アカデミー芸術監督。1978年チャイコフスキー国際コンクール第2位受賞。核心をついた熱心な指導法には定評がある。2008年にメシアン生誕100年記念のCDをリリース、「編曲の名手たち」が「レコード芸術」特選盤、「リストそして悪魔」は準特選盤。2001年フランス芸術文化勲章を受章。

村田 理夏子[ムラタ リカコ]
東京藝術大学卒業後、ドイツ政府給費留学生としてベルリン芸術大学にてパスカル・ドゥヴァイヨンに師事。ドイツ国家演奏家資格を取得。マリア・カナルス国際コンクール入賞、ポルト国際ピアノコンクール第3位。現在ベルリン芸術大学及びMusic Alp夏期国際音楽アカデミー講師。Message From Berlinと題したレッスンシリーズや、マスター・クラス「ドゥヴァイヨンズ・ヴィレッジ」は大好評。教育活動に力を入れている。

目次

1 植物の島
2 風の島
3 文学の島
4 ユーモアの島
5 神秘の島
6 過去の島
7 静寂の島
8 踊りの島
9 旅の島
10 不思議の島
11 ヴィルトゥオーゾの島

著者等紹介

ドゥヴァイヨン,パスカル[ドゥヴァイヨン,パスカル] [Devoyon,Pascal]
リーズ国際コンクール、ヴィオッティ国際コンクール上位入賞に加え、1978年のチャイコフスキー国際コンクールでは、フランス人ピアニストとして過去最高位となる第2位を獲得。ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全曲演奏からバルトーク、メシアンまでレパートリーは多彩で幅広く、ピアノ・コンチェルトのレパートリーも50曲を超える。これまでNHK交響楽団、ロンドン・フィルハーモニック、ロッテルダム・フィルハーモニック、パリ管などとの共演を重ねる。現在ベルリン芸術大学教授、英国王立音楽院客員教授および準名誉会員、桐朋学園大学特任教授およびMusic Alp夏期国際音楽アカデミーの芸術監督を務める

村田理夏子[ムラタリカコ]
東京藝術大学卒業後、ドイツ政府給費留学生(DAAD)としてベルリン芸術大学に留学、パスカル・ドゥヴァイヨンに師事。以後Naf¨og財団、ローム・ミュージック・ファンデーション、ヒンデミット財団各奨学生として研鑽を積み、2000年、同大学を満場一致の最高点で首席にて卒業、ドイツ国家演奏家資格を取得。マリア・カナルス国際コンクール入賞、ポルト国際ピアノコンクール第3位。ベルリン・フィルハーモニー・ホールにおける協奏曲の公演は20回を超える。現在、ベルリン芸術大学講師およびMusic Alp夏期国際音楽アカデミー講師をつとめている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Toshiyuki Marumo

1
帯の「さあ、乗船なさいますか?」という言葉に誘われ思わず乗船してしまった。ドビュッシーの前奏曲を曲順ではなく11のキーワードにより分類し、楽譜を交えて詩的な言葉で解説したあまり類書にはない手法で書かれた本で、おそらくピアニストをターゲットとした本かと思うけれど、楽譜をほとんど読めない僕が読んでもとても興味深く、1曲の解説を読む毎に該当の曲を聴くという方法で数日かけて読了。ドビュッシーが楽譜に込めた音楽革命への思いが朧気ながらわかりかけてきて、再びドビュッシーがマイブームになってきました。2016/08/30

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