内容説明
『弟子から見たショパン』で注目を集めたエーゲルディンゲルによる最新著、待望の邦訳。ピアノだけにその才能を注いだ作曲家ショパンの類稀な芸術的個性に深く切り込んだ1冊。
目次
第1部 美学的視点(ショパンの美学的立場;ショパンとバロックの伝統;ショパンとクープラン―2人の類似性;ショパン、ベッリーニ、イタリア座―デスト夫人の音楽帖をめぐって;ショパン対ベルリオーズ)
第2部 前奏曲集(24の前奏曲(作品28)―ジャンル、構造、意味
前奏曲集(作品28)の完成―自筆譜をめぐって
ショパンと青い音―“前奏曲”作品45の解釈試論)
第3部 演奏会(ショパン、パリ初期の演奏会(1832‐38)
“ヘクサメロン”―「ピアニストの仲間」とショパン
リストによるショパンの演奏会批評 ショパンを葬り去ったリスト、その見事な一撃―証拠資料から
カルル・フィルチ、ショパンの鏡―偽造文書を中心に)
著者等紹介
エーゲルディンゲル,ジャン=ジャック[エーゲルディンゲル,ジャンジャック][Eigeldinger,Jean‐Jacques]
スイスの音楽学者、ショパン研究の第一人者。2007年3月には「ショパンの最後のピアノ」をロンドンで発見するなど、ショパン研究の最先端で活躍している
小坂裕子[コサカユウコ]
東京藝術大学大学院音楽研究科音楽学専攻修士課程修了。ショパンやシューマンを研究テーマとし、静岡大学、聖徳大学、常葉学園短期大学などで教える他、千葉県市川市文化振興財団文化芸術専門員でもある
西久美子[ニシクミコ]
1983年、横浜市生まれ。2005年、東京藝術大学音楽学部楽理科卒業(学内にて安宅賞受賞)。同年、同大学大学院音楽研究科入学後、ロータリー財団奨学生として渡仏。現在、リヨン第2大学修士課程(音楽学専攻)在学中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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