出版社内容情報
月刊誌「音楽の友」2006年4月号から2009年12月号の連載記事を再編成したもの。また、連載では取り上げていないピアニストも多数追記。国別のピアニストの師弟関係を辿ります。
各章に設けたコラムでは、著者が行った豊富なインタビューを厳選して『我が師』を語るピアニストの生の声を掲載しました。ドイツ、ロシア、フランス、東欧、その他ヨーロッパ、アメリカの6章からなり、国別のピアニストの師弟関係を辿ります。巻末には、各国の系譜や流れが俯瞰できる系譜図を折り込みました。ツェルニーやリストから現在活躍するピアニストまで、約1000人のピアニスト名が登場します。複数の国で教育を受けたり、師弟関係を公表しない場合も多く、事実関係の確認には困難がつきまとう中、本書はその難題に挑み、ピアノ・ファンの新たな楽しみと関心を引き出します。
序
ピアニストの祖
ドイツ チェルニーからの系譜
リストからの系譜
テオドール・レシェティツキからの系譜
テオドール・クーラックからの系譜
ロシア ロシアン・ピアニズムの黎明期
アントン・ルビンシテイン
ニコライ・ルビンシテイン
ロシアン・ピアニズムの一大潮流 イグムノフとゴリデンヴェイゼル
レシェティツキ 再び
フランス フレンチ・ピアニズムの発祥
伝説の巨人、アルフレッド・コルトー
名伯楽ラザール・レヴィ
メシアンを現代に繋いだイヴォンヌ・ロリオ
イヴ・ナットの系譜
歴史的名教師マルグリット・ロン
ショパンからの壮大な系譜
パリの外国人
東欧 ハンガリーのピアニズム
ポーランドのピアニズム
チェコとスロヴァキアのピアニズム
ルーマニア、旧ユーゴ、ブルガリアのピアニズム
その他のヨーロッパ イタリアのピアニズム
スペインとポルトガルのピアニズム
イギリスのピアニズム
北欧のピアニズム
アメリカ 北米のピアニズム カナダとアメリカ
南米のピアニズム
あとがき
人名索引
折り込み系譜図
内容説明
ショパンの師は…?グレン・グールドは独学だった…?チェルニーの生徒は何人…?『音楽の友』誌でお馴染みの著者が挑んだ1000人のピアニストのルーツさがし。国別の折り込み系譜図付。
目次
ピアニストの祖
ドイツ
ロシア
フランス
東欧
その他のヨーロッパ
アメリカ
著者等紹介
真嶋雄大[マジマユウダイ]
音楽評論家。甲府市出身。5歳からピアノを、中学から作曲を学ぶ。1973年には“ソプラノと和洋合奏のための変容”を発表、自ら指揮して注目された。1991年より評論活動を開始、ピアノや室内楽を主な軸としながら「音楽の友」、「レコード芸術」、「ムジカノーヴァ」等の月刊誌をはじめ、「イープラス」などのネット媒体、またコンサートの配布プログラムの曲目解説、CDやDVDのライナーノートなど執筆活動を精力的に続けている。同時にNHK‐FM「ベストオブクラシック」、「サンデークラシックワイド」、「NHK交響楽団生中継」等に出演、案内役を務めるとともに、全国の放送局や音楽ホールなどに招かれ、コンサートのプレ・トークや解説を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。