バッハを知るバロックに出会う 「ゴルトベルク変奏曲」を聴こう!

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 189p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784276140226
  • NDC分類 764.34
  • Cコード C1073

出版社内容情報

超名曲《ゴルトベルク変奏曲》の楽譜をポイントをしぼって解説。学術書や教科書的口調から離れた軽いエッセイ風読み物。

グールド人気で注目されて久しいバッハの《ゴルトベルク変奏曲》。この超名曲の楽譜をポイントを絞って解説しながら、真の音楽の姿を求めていく。オルガン奏者ならではの、学術書や教科書的口調から離れた軽いエッセイ的読み物で入門者にも分り易く、しかしながらしらずしらずのうちにバッハの曲や時代、バロック音楽や楽典までの知識が身に付いていくしくみ。

序章:バッハはピアノを知らない/第1章:オスティナートの陶酔/第2章:デュアルモードを使いこなせ/第3章:すべての音符には意味がある/第4章:音符の力を読み解こう/第5章:カイザーリンク伯の心の旅/第6章:バッハを肌で感じよう/第7章:バッハからの挑戦状

【著者紹介】
アムステルダム在住のオルガニスト。東京芸術大学卒業後オランダに渡りパイプオルガンを学ぶ。02年アムステルダム音楽院、04年デンハ-グ王立音楽院修士課程卒業。99年シュニットガー・オルガンコンクール入選以来、オランダをはじめ欧州各地でコンサートおよびフェスティバルに出演、録音多数。幅広いレパートリーに加え即興や作曲を手がける。日本の旋律をつかった自作の作品を収めたCD「風のささやき」(キング・インターナショナル)は今なお国内外で評価が高く、ひき続き同シリーズCD第2弾(同)を発売。なじみのクラシックの名作を集め、パイプオルガンの音色の魅力の全貌を紹介したCD「癒しのパイプオルガン」、がキングレコードより発売中。新譜は「ゴルトベルク変奏曲」(Pooh\\\'s Hoop PCD-1204)。06年よりサントリーホール、東京オペラシティはじめ日本各地のコンサートに出演。

内容説明

パイプオルガンで“ゴルトベルク変奏曲”の演奏に挑戦した著者が、音楽の真の姿を求め楽譜と対峙した。絵を見るつもりで音符を眺めてみよう。学術書でも教科書でもない、演奏家の七転八倒の経験から生まれた、ちょっと勉強になる音楽エッセイ。

目次

序章 バッハはピアノを知らない―音のアルデンテを目指せ
第1章 オスティナートの陶酔―究極のリフレイン
第2章 第1幕第1場 デュアルモードを使いこなせ―チェンバロ脳とオルガン脳
第3章 第1幕第2場 すべての音符には意味がある
第4章 第2幕第1場 音符のチカラを読み解け
第5章 第2幕第2場 カイザーリンク伯の心の旅
第6章 第3幕第1場 バッハを肌で感じよう
第7章 第3幕第2場 バッハからの挑戦状

著者等紹介

塚谷水無子[ツカタニミナコ]
パイプオルガニスト。東京藝術大学楽理科卒業後オランダへ。アムステルダム音楽院、デンハーグ王立音楽院修士課程を首席で卒業。オランダ政府留学生としてリヨン国立高等音楽院にて研修。歴史的オルガン奏法と即興演奏の研鑽を積む。在学時よりロイヤル・コンセルトヘボウ、ヨーロッパ各地のフェスティヴァルに多数出演。委嘱作品の世界初演から作・編曲、ジブリメドレーまでそのジャンルは多岐にわたる。青島広志とのトーク・コンサートや、オルガン普及活動も精力的に手がけ、国内外の新聞雑誌インタビュー多数。小淵沢・フィリア美術館音楽監督(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Robbie

3
うーん、かなり微妙な本。文体がまずいです。初心者や学生にも読んでほしいので、あえて軽妙な書き方にしたとプロローグで断り書きがあるのですが、読みにくい(読む気がうせる)。おちゃらけ過ぎててサムイです。苦痛に耐えながらなんとか最後まで目を通しました。演奏家に文章力をもとめること自体まちがっていんだけど、内容がおもしろいだけにもったいないです!!ゴルトベルクという大曲をとりあげるなら、もっと考えてほしい。2014/10/05

あにこ

1
ゴルトベルク変奏曲は私の最も愛する曲たちである。まさにソウルミュージックとでも言うべきで、出会えたことに常に感謝している。楽譜を研究すればするほど発見があって、バッハ翁の遊び心の結晶はもっと沢山隠されているのでは、とこの本を手に取った。パイプオルガンや音楽史に通暁する著者ならではの見解もあり、面白かった。音楽を文字媒体で伝える難しさもよく分かる。著者自身が演奏するための備忘録が元になっている本らしいが、確かにそんな感じ。2017/09/01

横丁の隠居

1
もちろん題名どおり、バッハの「ゴールトベルク変奏曲」の話なのだが、前書きがあってテーマがあって、第一変奏から順に話が進む、と思って読むと面食らいます。著者はこの曲のみならずバッハ、バロック音楽、オルガン、キリスト教、ヨーロッパ文化、などなどについて言いたいことがいーっぱいあるのだ。だから話は飛びまくり、果てはコーヒー紅茶の話からバッハの給与体系にまで及ぶ。極めて面白いし「ためになる」のだが読者はまずそこのところを覚悟して読み進めるのが吉である。長年慣れ親しんだ曲ではあるが、学ぶところが大変多かった。快著。2017/08/11

Chikashi Haruna

0
他の人が感想を書かれていますがそれに同感します。2016/09/23

ジュンイチ

0
通常、この曲は15,16変奏で前半と後半に分かれるという解説はよく見るのだが、筆者は30の変奏曲を10ずつ3つに区切る解釈をしていて、それを序・破・急とみなす解説が興味深かった。シンメトリーの美ですね。 楽譜についての解釈も面白く、読めないけど楽譜を買ってしまいました。2023/01/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6765741
  • ご注意事項

最近チェックした商品