音楽と音楽学―服部幸三先生還暦記念論文集

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音楽と音楽学―服部幸三先生還暦記念論文集

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  • サイズ A5判/ページ数 780p
  • 商品コード 9784276139022
  • NDC分類 760.4
  • Cコード C1073

内容説明

35年間にわたり東京芸術大学楽理科で教鞭をとってこられた服部幸三先生に、教え子たちがその還暦を祝っておくる論文集。「服部門下」にふさわしくバロックを中心に、さらに古代ギリシアから日本や非ヨーロッパの音楽にまで至り、期せずして現代の音楽学にとって何が問題なのか明確にクローズアップされた好著。

目次

Bokemeyer‐Sammlung研究1―その成立事情に関する考察
尺八の構造について
宮廷バレエとジャン=バティスト・リュリ
ヨーゼフ・ハイドンのクラヴィーア・ソナタHob.XVI:20の成立について―考察とその意味―(本文独文)
Die Entstehungszeit der KlaviersonateJoseph Haydns,Hob.XVI:20―eine diplomatische Beobachtung und ihre Bedeutung
アリストクセノスにおける完全音組織の問題
ボエティウスにおける音程比理論の継承
音楽取調掛における長唄詞章の改良について
明治撰定譜の成立事情
18世紀のあるイタリアの地方貴族の音楽生活―ヴェントゥーリ・コレクションの整理作業の記録から
美的・作曲技法的原理としての「ファンタジー」
フランス・バロック時代のオペラにおける言葉と音楽―グリマレの『レシタティフ論』をめぐって
インド楽劇誕生の神話
メモリーを用いた純正調演奏手法の1案
『フーガの技法』をめぐる諸問題
カッチーニとマルソロをめぐって
ローゼンミュラーの声楽曲における構築性
骰子音楽と結合術の伝統
受容の観点からみた器楽用編曲―ジョスカン・デ・プレの作品の場合
用語「チョウ」をめぐって
フォルケルと近代音楽史学―未完のデンクメーラーの構想
Geniusについて―黎明期における近代天才概念
ドビュッシーの『アッシャー館の崩壊』―未完の音楽劇の意味論的考察
ハインリヒ・シュッツのディアローグ作品
南九州の諸神楽の研究―高千穂・銀鏡・祓川神楽
アラブ近代音楽におけるアラベスク様式―ウンム・クルスームの歌の場合
G・F・ヘンデルのシチリアーノ技法とその変遷
G・F・ヘンデルとA・スカルラッティ―その共通のコピストについて