無調音楽の構造―ピッチクラス・セットの基本的な概念とその考察

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  • サイズ A5判/ページ数 350p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784276132030
  • NDC分類 761.5
  • Cコード C1073

出版社内容情報

無調音楽における音高の組み合わせをセット(集合)として認識し、分析を可能にしたピッチクラス・セット理論を確立した名著。

音高を整数に割り当て、音楽への集合論の適用を容易にすることにより、無調音楽における新たな音高の組み合わせを、従来の和音という概念ではなく、セット(集合)として認識し分析することを可能にしたピッチクラス・セット理論。それは本書によって確立された!本書出版ののち、無調音楽に関する論文のほとんどが、この理論を用いて書かれている。日本語版には、分析に必須の「スーパーセット/サブセット表」全58ページを追加。

日本語版のための凡例

序文

1 ピッチクラス・セットとその関係 Pitch-Class Sets and Relations
1.0 音高の組み合わせ Pitch combinations
1.1 ピッチクラス・セット Pitch-Class Sets
1.2 正規の順序と原型 Normal order; the prime forms
1.3 移置により同等のpcセット Transpositionally equivalent pc sets
1.4 転回により同等のpcセット Inversionally equivalent pc sets
1.5 原型のリストとセットの名前 The list of prime forms; set names
1.6 pcセットの音程と音程行ベクトル Intervals of a pc; the interval vector
1.7 音程行ベクトルの特徴 Some properties of interval vector
1.8 基数と音程内容 Cardinal number and interval content
1.9 同じ音程行ベクトルを持つ同等でないpcセット Non-equivalent pc sets with identical vectors
1.10 pcセットのサブセット The subsets of a pc set
1.11 移置による共通音サブセット Invariant subsets under transposition
1.12 転回による共通音サブセット Invariant subsets under inversion
1.13 類似関係 Similarity relations
1.14 順序関係 Order relations
1.15 pcセットの補集合 The complement of a pc set
1.16 文節化 Segmentation

2 ピッチクラス・セット複合体 Pitch-Class Set Complexes
 2.0 序説 Introduction
 2.1 セット複合体K The set complex K
 2.2 副複合体Kh The subcomplex Kh
 2.3 セット複合体の大きさ Set-Complex sizes
 2.4 閉包の特性 The closure property
 2.5 セット複合体の中の共通音 Invariance within the set complex
 2.6 セット複合体の中の類似関係 Similarity relations within the set complex
 2.7 小範囲でのセット複合体構造 Set-Complex structures of small scale
 2.8 広範囲でのセット複合体構造 Set-Complex structures of larger scale

付録1 ピッチクラス・セットの原型と音程行ベクトル
付録2 類似関係
付録3 副複合体Kh
付録4(日本語版のための補遺) スーパーセット/サブセット
用語解説集
参考文献
訳者あとがき
索引1 譜例
索引2 譜例のpcセット
索引3 総合索引(人名/事項)

【著者紹介】
1926年生。アメリカの音楽理論家・音楽学者。イェール大学名誉教授。1959年より同大学で教鞭をとり、アメリカにおける音楽理論という一分野を築き上げた第一人者。本書 The Structure of Atonal Music は彼の代表作である。

内容説明

音高を整数に割り当て、音楽への集合論の適用を容易にすることにより、無調音楽における新たな音高の組み合わせを、従来の和音という概念ではなく、セット(集合)として認識し分析することを可能にしたピッチクラス・セット理論。それは本書によって確立された。

目次

1 ピッチクラス・セットとその関係(音高の組み合わせ;ピッチクラス・セット;正規の順序と原型;移置により同等のpcセット ほか)
2 ピッチクラス・セット複合体(序説;セット複合体K;副複合体Kh;セット複合体の大きさ ほか)

著者等紹介

フォート,アレン[フォート,アレン][Forte,Allen]
イェール大学名誉教授。コロンビア大学卒業後、1959年より2004年までイェール大学で教鞭をとる。アメリカの音楽理論学会の創始者の一人である。数多い著書、論文はシェンカーの理論から、ピッチクラス・セット理論、アメリカ・ポピュラー音楽と広範囲にわたり、現在においてもアメリカ音楽理論研究の第一人者である

森あかね[モリアカネ]
桐朋学園大学(弦楽科)を卒業後、アメリカに渡り、イェール大学でアレン・フォート教授の指導のもと音楽理論の博士号を取得。現在はハートフォード大学ハート音楽院(The Hartt School,University of Hartford)准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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