感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
胆石の騒めき
15
(★★★★☆)ピアノのフランス楽派で必ず名前があがるマルグリット・ロン。「ジュー・ベルレ」と呼ばれる真珠のように粒のそろった音を出す奏法で有名だけど、現在のフランスのピアニストは、概ねその奏法を継承していない。しかし、ラヴェルの「ピアノ協奏曲」を献呈され、ラヴェル・フォーレ・ドビュッシーと親交があったロン夫人による本書は限りなく貴重。ラヴェル自身により、彼の音楽が語られているだけではなく、彼の性格や思想も明らかになる。そして、「望まない」脳の手術により終焉を迎えるに至る、最後の日々も鮮明に記されている。2018/09/06
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- 電子書籍
- レベル1だけどユニークスキルで最強です…