内容説明
ショパンが多くの弟子をとり、レッスンには並々ならぬ情熱を傾けていたことは、意外に知られていない。このことに長年にわたって精力的に取り組んできたのがエーゲルディンゲル氏である。収集された数々の資料は、全体的な見通しのもとに詳細に検討され、注釈がほどこされた。それに付録、参考文献、索引などが付されて完成されたものとなっている。今回さらに新たな資料および訂正などがなされ、増補改訂版としての復活である。
目次
第1部 技法と様式(技法の基礎;様式の理論)
第2部 ショパンの作品の解釈(アンダンテ・スピアナート 作品22;バラード 作品38 ほか)
付録1 ショパンのピアノ奏法草稿
付録2 ショパンの弟子と近親者の書き込みのある楽譜
付録3 弟子や近親者の楽譜で、運指法や書き込みのある作品
付録4 同時代の人々が捉えたショパンの演奏
著者等紹介
米谷治郎[コメタニハルオ]
1933年、大阪府堺市生まれ。1957年東京芸術大学専攻科修了。1956年第25回NHK・毎日新聞主催音楽コンクール・ピアノ部門入賞。1957‐62年ドイツ政府給費留学生(DAAD)としてドイツに留学。その間フランスにも留学。1988年4月‐2001年3月東京芸術大学教授。聖徳大学人文学部音楽文化学科教授。東京芸術大学名誉教授
中島弘二[ナカジマヒロジ]
1947年、札幌生まれ。東京教育大学文学部卒。フランス政府給費留学生として、パリ大学でボードレール専攻。第三課程文学博士号取得。東京外国語大学大学院修士課程修了。立教大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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