内容説明
《オランダ人》から《パルジファル》に至る諸作品をワーグナーの自己解釈から解放したうえで「総合芸術作品」としてとらえなおし具体的な楽曲分析と哲学・美学上の問題とを自在にかみ合わせながら作品の種々の要因が織りなす「弁証法」を解きほぐしたのちに作品群を貫く「内的な歴史」に迫るダールハウスの代表作であると同時にワーグナー論の新たなスタンダードでもある画期的な研究書、待望の完訳。
目次
さまよえるオランダ人
タンホイザー
ローエングリン
トリスタンとイゾルデ
ニュルンベルクのマイスタージンガー
ニーベルングの指論
ラインの黄金
ヴァルキューレ〔ほか〕