内容説明
音楽を通してでなければできないこととは何なのか?音楽療法士が子どもや青年と信頼関係を築き、セッションを楽しみ、前進・後退する治療経過を考察する記述から学ぶことの多い、貴重な事例報告。
目次
第1部 序論(音楽療法実践の基礎)
第2部 児童に関するケーススタディ(小鳥とともに歌うように:全盲の4歳児との即興的音楽療法;ピアノで即興:行動障害をもつ全盲の少年の関与性、および参加性の発達;レット症候群をもつ少女との音楽療法:構造と自由―2つのアプローチのバランス;創造的音楽療法における自己との対話 ほか)
第3部 青年に関するケーススタディ(歌物語:性的虐待を受けたコサ族の少女;「きのう」までのすべて:もっとすてきな今日を探して;創造的音楽療法:脳損傷のある思春期女子の生活に、秩序と変化とコミュニケーションをもたらす;境界性人格障害をもつ思春期の少女との個人セッション:対象関係論的アプローチ)
著者等紹介
ブルシア,ケネス・E.[ブルシア,ケネスE.][Bruscia,Kenneth E.]
テンプル大学(アメリカ、ペンシルヴェニア州フィラデルフィア)音楽療法学科教授。世界の音楽療法界で指導的立場に立つ人で、著書も多い
酒井智華[サカイトモカ]
武蔵野音楽大学音楽学部器楽学科卒業。米国のアンナマリア大学音楽療法士課程修了。2002年、ルター派総合病院にて研修。同年よりマサチューセッツ大学メモリアル・ホスピスにて音楽療法プログラムを開始、実践を続ける。米国公認音楽療法士
よしだじゅんこ[ヨシダジュンコ]
上智大学大学院文学研究科教育学専攻博士前期課程修了。アングリアポリテクニク大学院音楽療法科修了。英国公認音楽療法士。現在、音楽療法室「おとのへや」を主宰
岡崎香奈[オカザキカナ]
英国王立音楽院ピアノ科卒。ロンドン・ノードフ=ロビンズ音楽療法センター養成コース修了。英国公認音楽療法士。1998年よりニューヨーク大学大学院音楽療法学科博士課程に在籍。米国公認音楽療法士。現在、洗足学園音楽大学助教授
古平孝子[コダイラタカコ]
聖徳大学講師。ニューヨーク大学大学院音楽療法学科修士課程修了。ノードフ=ロビンズ音楽療法士。分析的音楽療法士。現在、都内スタジオにて個人開業、健常者との分析的音楽療法セッションを行っている
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