内容説明
後期ロマン派から現代までの作曲家たちのウィーンとの関係と活動、および彼らの音楽の特質とウィーンの文化的・精神的風土との内的関連を考察する。またウィーン音楽を代表するウィーン・フィル、国立歌劇場などの歴史をたどり、多彩な歩みを続けてきたウィーン音楽の全貌を明らかにする。
目次
19 ブラームス―ウィーン音楽史のくさりの環
20 オーストリア人としてのブルックナー
21 ウィーン・フィルハーモニーとウィーン交響楽団
22 フーゴー・ヴォルフとウィーン
23 グスタフ・マーラーのウィーンとの対決
24 オペレッタの万華鏡
25 リヒャルト・シュトラウスとウィーン的なもの
26 ウィーンの歌劇場総ざらい
27 国立歌劇場―栄光の歴史
28 新ウィーン楽派とその周辺
29 醜をかばう美の女神―ウィーンのモデルニスム
30 ウィーン音楽の特性
31 「北のローマ」ザルツブルク―一千年にわたる小独立国