中世・ルネサンスの社会と音楽 (新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 348p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784276110533
  • NDC分類 762.05
  • Cコード C1073

内容説明

西洋音楽が芽吹き、ヨーロッパ全土で花開いてゆくありさまを、時代や社会とのかかわりから、生き生きと描きだす―。古楽愛好家・研究者・演奏家のバイブルとして愛されてきた名著を、最新の研究成果にもとづき、書き下ろしにより全面的に改訂。

目次

修道院文化と聖歌
パリと中世文化の最盛期
世俗歌曲の展開
十四世紀の諸相
転換の時代
フィレンツェとナポリ
北イタリアの諸宮廷
ローマとヴェネツィア
ハプスブルク家の宮廷で
フランドル、ドイツ、そしてスペイン
ヴァロワ=オルレアン朝のフランス
激動のイングランド

著者等紹介

今谷和徳[イマタニカズノリ]
1945年生まれ。早稲田大学法学部卒、同大学院文学研究科(西洋史専攻)博士後期課程単位取得満期退学。ルネサンス音楽史専攻。現在、慶應義塾大学、共立女子大学、桐朋学園芸術短期大学、東京藝術大学、学習院大学、立教大学、各講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

松本直哉

21
複数の声部が対等に共存するポリフォニーのルネサンスから、単一の声部が優位にたち他声部が支えるホモフォニーのバロックへの移行と、都市国家や群雄の割拠する時代から単一の専制君主のもとでの絶対王政への移行とは、並行する現象なのかもしれない、と思った。サンチアゴへの巡礼のルートを通じて音楽が伝播した中世や、カール5世の宮廷でフランドルの音楽家が活躍するルネサンスなど、国民国家の誕生以前の時代の、民族や宗教(スペインにおけるイスラム音楽など)の枠組みを超えた交流が、多様で豊饒な音楽として実を結んだことを知った。2019/01/19

sakemubi

3
題名で分かる通り、音楽が出てくる社会的背景に焦点を当てて書いてあります。 大変興味深く読めました。音楽だけでなくヨーロッパの歴史に興味のある方にもおすすめします。 これでざっくりと見通して、個々の興味を追求してゆけば視点や世界も広がり音楽も歴史も今までと違った切り口からも楽しむ事ができると思います。 新しい研究を加えた改訂版も出ているそうで機会があればそちらも読みたい。 もっと早く読むべきでした。 2016/02/27

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