出版社内容情報
著者の学生指導経験から、授業の内容に即して書き下ろした。初心者から上級者まで対応。実習・知識・実際の楽曲への応用を網羅。
長らく出版されていない、日本人による「対位法」テキストの企画。読者対象は、音楽大学の作曲専攻、副科の1年生からである。著者の山口博史氏は、パリ音楽院でアンリに対位法を学び、現在は国立音楽大学教授。長年学生に教えてきた経験から、実際の授業の内容に即した書き下ろしである。
初心者から上級者まで対応し、独習もできる。内容は、まず厳格対位法の実習から始まり、初級:2声対位法、中級:3声・4声対位法、上級:5声以上、二重合唱、転回可能対位法、カノン。続いて、厳格対位法の規則・定旋律・小史といった、今までガイドが少ない分野も収録。応用として、J.S.バッハのコラールとコラール前奏曲を扱うのが、最大の特色のひとつである。対位法が、バッハの美しい実際の曲にどのように使われているのか、著者がパリ音楽院で学んだことを示す。実習・知識・実際の楽曲への応用を網羅した一冊である。
はじめに
1 対位法の実習 2・3声
目次
第1部 実習(初級(2声)
中級(3、4声)
上級(5声以上、二重合唱、転回可能、カノン))
第2部 厳格対位法への補足(規則のまとめ;定旋律集;各対位法の規則の比較)
第3部 応用(コラール;コラール前奏曲)
著者等紹介
山口博史[ヤマグチヒロシ]
立教大学卒業。1973‐80年パリ国立高等音楽院に留学。1975年和声首席一等賞、1976年対位法首席一等賞(ノエル・ギャロン賞)、1977年フーガ一等賞。シャラン、アンリ、ビッチ、カステレード、コンスタンの各氏に師事。1980年より国立音楽大学作曲科で教鞭をとる。現同大教授。1981年より東京芸術大学ソルフェージュ科講師。全国各地で和声・ソルフェージュ・作品分析の講演多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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