内容説明
中世ヨーロッパ社会文化史の窓から見たチョーサー。英仏百年戦争の時代を二人のイングランド王のもとで、宮廷詩人として生きた、その悲しみをひめた道化の姿を六百年のときを超えて明らかにする。
目次
序章 課題とアプローチ
第1部 宮廷とチョーサー(宮廷とは何か;宮廷詩の習作;中世のパトロン考 ほか)
第2部 王とチョーサー(チョーサーとイングランド王家;エドワード三世と騎士道;リチャード二世と帝国思想 ほか)
第3部 社会とチョーサー(権威主義社会の個人;中世社会の作家観;詩人の自己開示 ほか)
終章 道化チョーサー
著者等紹介
奥田宏子[オクダヒロコ]
中世ヨーロッパ文化・文学研究者、神奈川大学名誉教授。米国ブリンマー大学大学院にて人文学分野・哲学博士号(Ph.D)取得。ムスリロ古典学奨励賞(米国)、全米選抜ホワイティング博士論文優秀賞(米国)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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