内容説明
オーストリア社会民主党の合邦の夢、ヒトラー・ドイツの合邦(=併合)に転化。バウアーの革命展望と、レンナーの合邦賛同そして転向。
目次
1 民族問題解決のためのカール・レンナーとオットー・バウアーの思想(レンナーの属人自治構想とブリュン民族綱領;労働者階級の水平的・垂直的統合問題とマルクス主義民族理論 ほか)
2 ドナウ帝国における民族自治から民族性原理へ、そして一九一八年一一月一二日の合邦表明へ(民族問題の精神的指導者としてのカール・レンナー、一九一七年党大会まで;一九一七年一〇月から一九一八年一〇月までのレンナーとバウアーの論争 ほか)
3 合邦政治家としてのオットー・バウアーとカール・レンナー(一九一九年初頭までの局面、実現に代わり機能重視へ;一九一九年二月・三月のオットー・バウアーによるドイツとの合邦交渉、拘束力なき応対記録 ほか)
4 ナチスに直面した社会民主党の合邦思想(ドイツにおけるファシズムの権力掌握前の時期;ヒトラーの権力掌握と党綱領の合邦条項削除 ほか)
5 カール・レンナーによる合邦思想の拒絶
著者等紹介
青山孝〓[アオヤマタカノリ]
1949年生まれ。1980年、名古屋大学大学院経済学研究科博士課程単位取得により退学。名古屋大学経済学部助手を経て、1983年より2014年まで独・米・日企業勤務。ドイツ、オーストリア社会思想史研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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