内容説明
『資本論』等に依拠しつつ経営学の基礎理論の構築のみを目的とした構成。協業と指揮に関し全く新たな概念を次々に導入し、新規の諸議論を展開している。
目次
序論、『資本論』の読解方法について
『資本論』第1巻第11章・第12章の検討の前に
『資本論』第1巻第11章・第12章における協業および分業
『資本論』第1巻第11章・第12章、協業論としての再構築
『資本論』における二つの資本家の指揮とその移行
『資本論』における資本家の指揮(Leitung)の実質について―マルクスの視野にある資本家の指揮の具体的内容を考察する
『資本論』第1巻第13章「機械設備と大工業」における資本家の指揮(Leitung)を解明する―特にタイプcを中心として
技術学(Technologie)とは何か、技術学の現在
結語/これまでの立論と成果を整理・再検討する
『資本論』第3巻第5篇第23章中「‐商業的部門をまったく度外視すれば‐」を考察する
商業資本における資本家の指揮の基礎的態様
『資本論』に関わる旧稿における指揮論の展開
資本のもとへの労働の形式的包摂・実質的包摂論の行方―『資本論』への移行を考察する
生産的労働・不生産的労働論と資本家の指揮の実質について
著者等紹介
藤原直樹[フジワラナオキ]
1960年静岡県焼津市に生まれる。1984年九州大学経済学部卒業。1989年九州大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、1991年大分大学経済学部助教授。現在、大分大学経済学部教授。専攻は経営労務論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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