出版社内容情報
21世紀におけるマルクス価値論の復権をめざす。
序章 「マルクス価値論」批判の端緒とそのプロブレマティック
第1章 価値と価格??価値の価格への転化の必然性の論理??
第2章 抽象的人間労働と具体的有用労働
第3章 社会的物象化とその逆倒化の論理
終章 資本制商品における価値の価格形態:生産価格
補遺 本書の残された課題??資本制商品世界における物神性の認識論的・存在論的な剔抉??
日山紀彦[ヒヤマミチヒコ]
著・文・その他
内容説明
マルクスの「労働価値説」ないしは「価値法則」が、資本制商品生産様式社会において、論理的にも現実的にも通用・妥当するものなのかどうかを、『資本論』に軸足を置いて哲学的な方法論的視座から検討・吟味しなおす。
目次
序章 「マルクス価値論」批判の端初とそのプロブレマティック(問題のありかとなりたち)―第一巻「価値論」と第三巻「生産価格論」との齟齬・矛盾をめぐる問題を軸にして
第1章 価値と価格―価値の価格への転化の必然性の論理
第2章 抽象的人間労働と具体的有用労働―具体的有用労働(私的労働)の抽象的人間労働(社会的労働)への二重の還元の論理
第3章 社会的物象化とその逆倒化の論理―弁証法的物象化論の構図
終章 資本制商品における価値の価格形態:生産価格―資本主義社会における価値法則の貫徹様式
補遺 本書の残された課題―資本制商品世界における物神性の認識論的・存在論的な剔抉
著者等紹介
日山紀彦[ヒヤマミチヒコ]
1975年東京教育大学大学院文学研究科博士課程修了。1990‐91年ゲーテ大学(フランクフルト)在外研究。社会理論学会会員・顧問。元東京成徳大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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