出版社内容情報
民間の発想・文化史・技術史などの影響を配慮した、国際社会の中の徳川時代史の再構成。
宮田 純[ミヤタジュン]
中央大学経済研究所客員研究員 専門領域 日本経済思想史 日本近世史 図書館情報学 書誌学
内容説明
『自然治道之弁』における本多利明の日本国「豊饒」化構想とその後の展開。天明飢饉・ロシア南下など国内問題・外交問題への対処として、国際社会の中の日本を意識した開発経済論と国際化構想が、民間サイドから天明~寛政期に出現し始めた、歴史的意義に迫る。
目次
本書の分析視角と内容構成―近世日本の開発経済論と国際化構想に関する理解に寄せて
第1部 近世日本の国内開発構想としての本多利明の日本国「豊饒」化構想―『自然治道之弁』・『河道』・『西薇事情』の分析を中心として(本多利明と利明研究史;『自然治道之弁』における本多利明の政策理念「自然治道」と根幹的「治道」としての「渡海運送交易」政策;『自然治道之弁』における日本国「豊饒」化プラン;『河道』における関東「豊饒」化プラン;『西薇事情』における備後国「豊饒」化プラン;第1部の総括―近世日本の国内開発構想としての本多利明の経済政策思想の位置づけ;対外交易論の展開に関する付言;利明の船舶技術論に関する付言)
第2部 近世日本の国際化構想としての本多利明の対外交易論―『西域物語』・『経世秘策』・『交易論』・『経済放言』の分析を中心として(『西域物語』における対外交易論;『経世秘策』における対外交易論;『交易論』における対外交易論;『経済放言』における対外交易論)
結論―近世日本の国内開発・国際化構想としての本多利明の経済政策思想の総合的位置づけ
著者等紹介
宮田純[ミヤタジュン]
中央大学文学部史学科国史学専攻卒業。同大学大学院文学研究科国史学専攻博士前期課程修了後に同大学大学院文学研究科日本史学専攻博士後期課程単位取得退学。その後、同志社大学大学院経済学研究科経済政策専攻博士後期課程修了。現在、中央大学経済研究所客員研究員、関東学院大学・国士館大学・明星大学等兼任講師。(専門領域:日本経済思想史・日本近世史・図書館情報学・書誌学)。修士(史学/中央大学)。博士(経済学/同志社大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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