内容説明
ダーウィンの『種の起源』執筆に多大な影響を与えたアルフレッド・R・ウォーレスはダーウィンよりもはるかに広範な分野の問題を取り扱った作品を発表している。思索的で組織的な博物学的旅行記のほかに、貿易不振の原因を論じ、土地国有化論を提唱したりもした。進化の理論とその詳細な事実に関しては疑いもなく非のうちどころのない傑出した思想の持主であった。本書は生物進化の起源を求めての旅行記である。
目次
パラー
トカンチンス河
メシアーナ島およびマラジョー島
グワマ河とカッピン河
サンタレンとモンテ・アレグレ
バーラ・ド・リオ・ネグロの町とソリモンエス河
ネグロ河上流地帯
イァビタ
ウアウペース河第一回遡行
ネグロ河にて
ウァウペース河の数多い瀧
サン・ジェロニモから英国の港まで
アマゾン流域の自然地理および地質
アマゾン流域の植生
アマゾン地方における動物相の観察
アマゾン流域の先住民について
著者等紹介
田尻鉄也[タジリテツヤ]
1930年宮崎県西臼杵郡高千穂町上野に生まれる。1954年東京都立大学人文学部(文化人類学専攻)卒業。1954年ブラジルに移民する。1998年4月6日サンパウロ市の自宅にて急死。享年68歳
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