出版社内容情報
バウアーの民族本質論は、共通言語ではなく民族的性格を民族の特徴的メルクマークとしている。とくに民族を歴史的変遷のなかでとらえ、資本主義における近代的民族の成立を説明し、さらにはマルクス主義の通説に反し、将来的に民族が融合・消滅するのではなく、むしろ全面的開花していくと指摘する彼の視点は、今日から見ても興味深い。
内容説明
マルクス主義における最も詳しい、民族問題の体系的な理論化の試み。
目次
第1部 民族
第2部 民族国家
第3部 多民族国家
第4部 民族自治
第5部 オーストリアにおける民族闘争の発展傾向
第6部 民族性原理の転換
第7部 オーストリア社会民主党の綱領と戦術
著者等紹介
丸山敬一[マルヤマケイイチ]
1938年、長野県生まれ。中京大学法学部教授
倉田稔[クラタミノル]
1941年、東京都生まれ。小樽商科大学商学部教授
相田慎一[アイダシンイチ]
1946年、神奈川県生まれ。専修大学北海道短期大学教授
上条勇[カミジョウイサム]
1949年、北海道生まれ。金沢大学経済学部教授
太田仁樹[オオタヨシキ]
1950年、愛知県生まれ。岡山大学経済学部教授
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