内容説明
本書は、1989年事態とよばれるソ連・東欧圏での共産党権力の一挙的崩壊を、一党独裁型のスターリン主義の必然的崩壊として受けとめつつ、そこでの「改革」なるものがブルジョア的なものへの回帰に道をひらく陥穽中にはじめから嵌り込んでいたことを指摘し、何故スターリン主義が構造的に敗北する以外なかったのかを、ラジカル・マルクス主義の観点から批判的に突き出していこうとする問題意識のもと書き上げられています。
目次
第1章 なぜ官僚制的計画経済は破産したのか?
第2章 現代世界の国際構造と戦略問題
第3章 マルクスの組織思想とスターリン主義
第4章 マルクスの思想形成―1843年の断章(マルクスにおけるブルジョア人権思想との対決)
第5章 マルクスにおける私的所有批判の意味
第6章 神学と科学主義をこえたマルクス
付 マルクス・ラディカリズムを承けて
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