内容説明
これは鳥取地方山間部の焼物づくりをする家、牛戸窯(うしのとがま)に生まれ、若くして家業を引き継ぎ、陶工としてその生涯をそこで過ごしたひとりのお爺さんが話して下さった話を、聞いたことばそのままに記述しまとめた個人の生活史である。陶工職人の仕事と精神の軌跡。
目次
第1章 わしの祖先
第2章 楽しかった学生時代
第3章 爺さんの跡を継ぐ
第4章 苦難の経営
第5章 感激で入った民芸運動―吉田璋也、柳宗悦、河井寛次郎、バーナード・リーチとの出合い
第6章 土の仕事
第7章 品物あれこれ
第8章 焼物の道
第9章 弟子の養成
第10章 倅の時代
第11章 陶工職人の仕事と精神