目次
第1部 「市場理論」と資本主義認識(ロシア資本主義認識の方法的前提;ロシア資本主義認識の起点;ロシア資本主義認識の変容;「二つの道」論と日本資本主義論)
第2部 帝国主義論と資本主義発展段階論(『帝国主義論』と『資本論』;帝国主義論と世界資本主義体制論;帝国主義論とロシア社会認識;帝国主義論史における2類型)
感想・レビュー
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元気ハイター
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研究者向け書籍。農村プロレタリアートはブルジョアとしての富裕農民と敵対する一方、農奴制的地主を敵とする場合には、同じ搾取される側としての仲間である。農民は一方の手でブルジョアと闘う一方、もう一方の手で全ての農民と結託し農奴主的地主と闘わねばならなかった。また、資本主義が独占段階へ移行すると民主主義的なものから反動的なものへ性格を変えるという見方は面白かったが、一般的な市場経済分析とは異なる。実際、大戦勃発以後の発言は政治的課題に関連するものがほとんどで、経済状態の分析をテーマとした大きな著作はないようだ。2017/01/12