内容説明
21世紀人々は、大地への回帰と人間復活の高度自然社会への壮大な道を歩み始める。週休五日制の「菜園家族」型ワークシェアリングのもと家族を、そして地域を基盤に築く市場原理に抗する免疫的自律世界、大地に根ざした精神性豊かな生活世界の創造。
目次
序編 あらためて近代の淵源に立ち返って考える(一九世紀イギリスにおける恐慌と新たな時代への胎動;一九世紀、思想と理論の到達点;一九世紀に到達した未来社会論)
本編 二一世紀の社会構想―グローバル市場に対峙する免疫的自律世界の形成(私たちは何とも不思議な時代に生きている;あらためて根源から考える―人間とは、「家族」とは何か;「菜園家族」構想の基礎;いのち輝く「菜園家族」―記憶に甦る原風景から;「匠商家族」と地方中核都市の形成;高度経済成長の延長線上に起こった3.11の惨禍;自然循環型共生社会へのアプローチ―一つの具体的提案;脱近代的新階層の台頭と資本の自然遡行的分散過程;苦難の時代を生きる;今こそパラダイムの転換を)
著者等紹介
小貫雅男[オヌキマサオ]
1935年中国東北(旧満州)、内モンゴル・鄭家屯生まれ。大阪外国語大学モンゴル語学科卒業、京都大学大学院文学研究科修士課程修了。大阪外国語大学教授、滋賀県立大学教授を経て、滋賀県立大学名誉教授、里山研究庵Nomad主宰。専門は、モンゴル近現代史。遊牧地域論、地域未来学
伊藤恵子[イトウケイコ]
1971年岐阜県生まれ。大阪外国語大学モンゴル語学科卒業、同大学大学院外国語学研究科修士課程修了。滋賀県立大学人間文化学部非常勤講師を経て、里山研究庵Nomad研究員、大阪大学外国語学部および立命館大学経済学部非常勤講師。専門は、モンゴル遊牧地域論、日本の地域社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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