内容説明
夢と虹を光源に、未完『死霊』全章を人類の希望の文学として読み解く。「3.11」以後、未来者にたくす精神のリレー。
目次
カラマーゾフの兄弟と“神”―前期不可能性の文学
三輪家の兄弟と“存在”―後期不可能性の文学
大審問官とイエス・釈迦と大雄―『死霊』自序
“存在”への序曲―一章「癲狂院にて」
死と悪魔をめぐる対話―二章「“死の理論”」
屋根裏部屋と逸脱の歴史―三章「屋根裏部屋」
尾木恆子と三輪與志―四章「霧のなかで」
革命と権力の闇―五章「夢魔の世界」
水鳥と虹―六章「“愁いの王”」
亡霊宇宙の法廷―七章「“最後の審判”」
「“精神の處女懐胎”」―八章「“月光の中で”」
夢と虹―九章「“虚體”論―大宇宙の夢」
出現宇宙への感謝―『死霊』の一生と「九章未定稿」
著者等紹介
小林孝吉[コバヤシタカヨシ]
文芸評論家。1953年、長野県生まれ。明治学院大学文学部卒業。「千年紀文学」編集人。現職は、学校法人神奈川大学事務局長・理事。「神奈川大学評論」創刊以来編集専門委員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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