内容説明
国共内戦期を通じて、中共・ソ連による共同運営された唯一の地方政権である、旅順・大連地区を取り上げ、中共地方政権とソ連進駐軍が相互の利益衝突と民族感情の対立を抱えながら、地方レベルの協力関係を築いていく歴史的過程を考察し、社会主義国同士の協力関係の多面性と限界性をあきらかにする。
目次
序章(問題提起;先行研究;本書の構成;研究手法と利用資料)
第1章 国共内戦中の中共とソ連の関係(一九四五年に至るまでの中共・ソ連関係;国共内戦期の中共とソ連;旅大地区へのソ連の進出)
第2章 進駐初期における中共とソ連の接近(ソ連軍の暴行;国民党系勢力の進出;中共の旅大進出の失敗;ソ連軍の援助と中共旅大政権の樹立)
第3章 中共旅大とソ連軍の共同行政運営(中共とソ連軍による二重の統治構造;国民政府の旅大接収への抵抗;土地改革から「住宅調整運動」)
第4章 経済分野における中共とソ連の協力と対立(戦後大連の経済現状;接収をめぐる中共とソ連軍の対立;中ソ合弁事業に見られる経済協力;中共旅大の兵器生産;貨幣改革)
第5章 対外宣伝面における中共とソ連の協力(『実話報』概況;『実話報』社内の中ソ間の連携;紙面から見たソ連の対外宣伝)
終章
著者等紹介
鄭成[テイセイ]
1971年中国上海生まれ。1998年北京外国語大学大学院日本学研究センターより日本文学修士学位取得。2009年に早稲田大学アジア太平洋研究科より学術博士(国際関係学)博士号取得。対外経済貿易大学(中国北京)専任講師、早稲田大学アジア太平洋研究センター研究助手を経て、早稲田大学社会科学部非常勤講師、同大学アジア太平洋研究センター・特別センター員。中国現代史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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