丸山眞男と廣松渉―思想史における「事的世界観」の展開

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  • サイズ A5判/ページ数 813,/高さ 23cm
  • 商品コード 9784275009609
  • NDC分類 311.21
  • Cコード C3010

内容説明

丸山眞男の政治思想史と廣松渉の哲学は「現代の人間世界における人間性の運命とは」を「問う」たのであった。今、だからこそ惰性となった現実主義を「醒めた目」で捉える必要がある。つまり、丸山と廣松の両者のように「“鉄のように堅い殻”」の歴史内部で退動する「弁証法的緊張」を把握しなくてはならない。二人が生涯を賭けた思想史と哲学の探求は、人間の歴史的現実に対する私たち自身の課題なのである。

目次

第1部(函数態的概念による哲学と思想史の交叉;「権力“として”の貨幣」への鋭敏さと「“ほんもの”という理想」の陥穽;「翻訳=ダイアローグ」と「内なる声=モノローグ」;「清明心=水」という単色性と「交叉配列=模倣的創作」という色彩性;「偽善=役柄=フィクション」と「『和』という共同体的心情」;「心情の純粋性=清明心/明浄心」と函数的思考による認識と権力;「所有する〈もの〉としての権力観」と「テクスト〈として〉の共同主観性」;「制度化する精神性/精神化する制度性」という「相互嵌入的/力動的場」)
第2部(演奏空間における「思想史/哲学」から“それにも拘らず(dennoch)”という自由の場へ
「間主体対象活動=協働=演奏」と群衆化する「流砂“として”の個人」
物象化された境界線と「永続革命=『過程の哲学』としてのデモクラシー」
「函数態“として”の内部/函数態“として”の外部」・「実体的無窮動“として”の擬似本質論的構図」・「函数態的概念という未完結性」
「無数の決断的行為“として”の多彩色」・「星座(Constellation)としての思想史」・「モンタージュ=波打ちぎわの砂の表情」
{「語り=騙り」〈として〉の「親和機能」}と「音響〈として〉の思想史=再創造的作品」
「永続革命〈として〉の日本の精神革命」と「クリオの顔」
「アンチノミー〈として〉の思想史」と境界線上のプルーラリズム)

著者等紹介

米村健司[ヨネムラケンジ]
1966年北海道生まれ。早稲田大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。博士(教育学)。早稲田大学教育・総合科学学術院教授。専攻は教育学・思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ぽん教授(非実在系)

2
正確には「二項対立図式の限界を乗り越える機能的・函数態的観点が丸山と廣松ではどう出てくるか」が主題であり、丸山と廣松の比較そのものがメインではない。丸山・廣松以外にも様々な論者が典型的な二項対立図式者、もしくはそれを乗り越えようとする論者として出現しており、例えばカール・シュミットなどは前者の典型として批判的に扱われているなど、「二項対立的立論」の先行研究まとめとして有用。ただ、二項対立VS反二項対立という筆者の論の進め方が二項対立的だし、丸山や廣松とてそういうところもある。この疑問はどうするのだろう。2021/03/01

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