内容説明
部落問題は文明概念によってすべて解決できる。部落文化はそこから生まれた価値を示す。精神的価値、利用価値、交換価値など。それらは部落の歴史的職業、危機管理機構・「死穢」などケガレの再生・宗教的キヨメから発生した。そしてその文明と価値群=文化は、天皇制を脱却し、民衆を基軸とした思想体系として未来を創造できる。
目次
部落文化・文明とは何か―日本の見えない世界
1 部落文化―差異のエネルギー発見(解放の文化・思想;部落文化・五つの柱;部落文化とルネッサンス)
2 部落文明―リサイクル装置(リサイクル装置の意味と部落形成;呪術の世界と部落文明)
3 部落学(立教大学の講義;米中西部教育学会(MWERA)レポート(Mid‐Western Educational Research Association 二〇〇二年総会))
著者等紹介
川元祥一[カワモトヨシカズ]
作家・ルポライター。1940年生。1965年明治大学文学部卒。伝統芸能研究・千町の会代表。千年紀文学会会員。変革のアソシエ「部落講座」講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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