内容説明
世界の半分!年産14億トン(2008年)の中国セメント産業!東アジアにおける経済発展という視角から、近現代の工業化過程を捉え直す。
目次
中国・東アジアにおけるセメント産業の発展―産業特性と輸入代替工業化、産業組織の分散化
第1部 歴史編(近代中国セメント産業と市場競争・カルテル問題;近代中国セメント産業と資金調達―劉鴻生企業集団と上海華商水泥公司;日本統治期の台湾セメント産業と対華南貿易;戦後復興期の公営台湾水泥公司;戦時日本におけるセメント産業の構造調整―回転窯の対アジア移設)
第2部 現状編(計画経済期上海のセメント需給と物資管理制度;山東省セメント産業の市場構造と産業発展;地方小型セメント工場の存立条件―吉林地区の事例;日本企業の対中国セメント投資―戦略的技術協力と立窯問題;市場経済化とセメント製販関係の変容―安徽海螺水泥集団を中心に;中国セメントメジャーのM&A戦略―産業特性と市場成果)
著者等紹介
田島俊雄[タジマトシオ]
最終学歴:農学博士(東京大学)。現職:東京大学社会科学研究所教授。専門分野:中国経済、農業経済
朱蔭貴[シュインキ]
最終学歴:経済学博士(中国社会科学院研究生院)。現職:復旦大学歴史学系教授。専門分野:中国近代経済史、比較経営史
加島潤[カジマジュン]
最終学歴:東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。現職:大学共同利用機関法人・人間文化研究機構地域研究推進センター研究員兼東京大学社会科学研究所特任助教。専門分野:中国経済史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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