内容説明
美的経験の“否定性”とは何か。芸術の自律性と至高性の二律背反は解消できるか。フランクフルト学派の新世代がアドルノ美学の核心を記号論・解釈学・分析哲学を駆使して明快に読み解き、デリダの脱構築理論と対決させた先駆的研究。
目次
自律性と至高性
第1部 美的経験の否定的論理(美的否定性の概念;美的遅延;否定性の美学と解釈学;美の経験)
第2部 美的に基礎づけられた理性批判(美的至高性;理性批判の基礎づけ問題;美的危機の経験;ロマン主義美学と近代美学―『近代の哲学的ディスクルス』における芸術の場所)
著者等紹介
柿木伸之[カキギノブユキ]
上智大学大学院哲学研究科満期退学、上智大学文学部哲学科助手等を経て、広島市立大学国際学部准教授
胡屋武志[コヤタケシ]
早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学、早稲田大学助手を経て、早稲田大学および明治大学非常勤講師
田中均[タナカヒトシ]
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了、日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、山口大学人文学部講師
野内聡[ノウチサトシ]
早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻博士後期課程満期退学、早稲田大学非常勤講師
安井正寛[ヤスイマサヒロ]
東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程、単位取得退学、ボン大学博士課程(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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