内容説明
従来自給自足にもとづく生業活動に依存してきた彼ら先住民にとっては異質であるはずの資本主義的なサケ漁業が、いかにして彼らの“日常”や“伝統”へと変貌するのか。フィールド調査にもとづく人類学的手法から例証した民族誌。2008/2009「カナダ出版賞」受賞。
目次
序章
第1章 目的と方法
第2章 北西海岸の先住民族―クワクワカワクゥを中心に
第3章 サケ漁業における政治・法・経済的な環境の変遷
第4章 サケ漁をとり巻く環境と操業の風景
第5章 漁業から「近代性」を剥ぎとる―実践レベルでの漁の日常化と伝統化
終章
著者等紹介
立川陽仁[タチカワアキヒト]
1996年東京外国語大学外国語学部卒業。1998年東京都立大学大学院社会科学研究科(修士)修了。2003年東京都立大学大学院社会科学研究科(博士)満期退学、日本学術振興会特別研究員(PD)、国立民族学博物館外来研究員。2004年三重大学人文学部講師。博士(社会人類学)。現在、三重大学人文学部准教授。専門は社会人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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