内容説明
タイで完全導入された租税を財源とする無拠出の医療保障制度、「30バーツ医療制度」の導入を通じて行われた医療・福祉改革を分析する。
目次
第1章 本書の分析枠組
第2章 「人」と「組織」―「農村医師官僚(モー・チョンナボット)」の形成
第3章 「運動」の制度化プロセス
第4章 「30バーツ医療制度」の政策決定過程―「対立」と「同盟」に関するアクター分析
第5章 医療構造改革と「30バーツ医療制度」
第6章 「30バーツ医療制度」下における地域医療・福祉改革―その「統制」的志向
第7章 「30バーツ医療制度」下における地域医療・福祉改革―その「分権」的志向
第8章 「排除された多数者」のための社会保障の域内比較に向けて
著者等紹介
河森正人[カワモリマサト]
1959年富山県生まれ。アジア経済研究所研究員、タマサート大学タイ研究所客員研究員、在タイ日本国大使館専門調査員、チュラーロンコーン大学経済学部客員研究員、大阪外国語大学外国語学部助教授、同教授を経て、大阪大学大学院人間科学研究科グローバル人間学専攻教授。大阪市立大学大学院創造都市研究科博士後期課程修了。博士(創造都市)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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