内容説明
戦争の記憶を見つめ直す文芸評論集。
目次
1 戦争の記憶と文学―和解のために(和解の海へ―ふたつの記憶が出会うとき;戦争の記憶と向き合う文学―記憶の和解のために ほか)
2 記憶と永遠―風と蝶と虹(いつか、書き継がれるクロニクル―桐山襲『風のクロニクル』と日本社会;遡源する精神と再生の物語―平野啓一郎『日蝕』『一月物語』 ほか)
3 文学と希望―いのちへの眼差し(いのちの系譜―津島佑子『火の山―山猿記』;死者たちの甦る空間―津島佑子『「私」』 ほか)
4 社会と文学―「生きにくさの時代」のなかで(暴力というニヒリズム―吉村萬壱『ハリガネムシ』;空白の時代へ―金原ひとみ『アッシュベイビー』 ほか)
5 対話 文学における記憶と自由―歴史と社会に向き合うこと(金石範・小林孝吉)
著者等紹介
小林孝吉[コバヤシタカヨシ]
1953年、長野県生まれ。明治学院大学文学部卒業。文芸評論家。『千年紀文学』編集人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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